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技術者育成カリキュラムをベトナムに売り込め 一関高専など産学官でタッグ

一関高専で電気自動車の分解実習を見学するベトナム視察団

 経済発展に力を注ぐベトナムにものづくり技術者の育成カリキュラムを売り込もうと、自動車デザインの「モディー」(一関市)と一関高専、岩手産業振興センターが産学官の連携に取り組んでいる。工業製品にとどまらない教育パッケージの「輸出」は全国的にも珍しく、技術者交流の拡大も期待される。
 モディーと一関高専は2016年度、モディーが開発、販売する1人乗り電気自動車(EV)「ピウス」を教材に、技術者育成プログラムを共同開発した。国際協力機構の中小企業支援事業に選ばれ、ベトナム展開の調査が始まっている。
 ピウスは分解、組み立てが可能な教材用EVで、次世代車研究の実験車両として東北大などでも利用されている。
 現地へピウスを輸出するとともに、日本の生産技術や安全衛生の考え方、教員養成法のカリキュラムを作成する。高等教育機関や企業への普及を目指す。
 1月中旬にはベトナムの政府や大学から関係者7人が一関高専などを訪問。ピウスを使った分解実習やEVレースに参加するサークルの活動を視察した。
 ベトナム商工省人材育成局のグエン・バン・タオ副局長は「ホーチミン工業大を皮切りに、ベトナムに適応するプログラム構築に向け一関高専やモディーと協力したい」と意欲を示す。
 一関高専の秋田敏宏地域共同副テクノセンター長は「『いわてモデル』の技術者育成が海を渡り、ベトナムと強い協力関係ができればうれしい」と語り、教員や学生による交流拡大にも期待を寄せた。


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2018年02月02日金曜日


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