宮城のニュース

<シジュウカラガン>国内への飛来数最多5120羽 繁殖力強まり昨年度の3倍以上に

八木山動物公園で繁殖させたシジュウカラガン
若林区藤塚付近の上空を舞う77羽の群れ

 仙台市八木山動物公園(太白区)は2日、絶滅危惧種の冬の渡り鳥シジュウカラガンの国内への飛来数が、この20年で最多の5120羽になったと発表した。個体群の繁殖力が強まり、昨年度の3倍以上に増えた。復活事業を30年以上続けてきた同園は「感慨深い」と喜びをかみしめている。
 宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団などが中心となって実施した飛来調査の結果、1月27日に化女(けじょ)沼(大崎市)で1805羽、28日に蕪栗沼(同)で35羽、八郎潟(秋田県)で3280羽を確認した。
 飛来数の推移はグラフの通り。放鳥した個体の飛来が初めて確認された1997年度に13羽だったシジュウカラガンは、繁殖活動などによって年々増加。2009年度に100羽、14年度に1000羽を超えた。
 群れの繁殖力が強まり、17年度まで4年連続で1000羽以上が飛来している。同園によると、仙台市内では昨年1月、82年ぶりに飛来が確認された。
 戦前まで仙台などに多数飛来していたシジュウカラガンは一時期、姿を消したため、同園が1980年から、日本雁(がん)を保護する会(栗原市)、ロシア科学アカデミーと、繁殖と放鳥に取り組んできた。
 橋本渉飼育展示課長は「仙台にシジュウカラガンを呼び戻す長年の取り組みが実を結んだ」と語った。


関連ページ: 宮城 社会

2018年02月03日土曜日


先頭に戻る