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仙台の病院医師が変死、遺体そばに医療用麻薬

女性医師が変死体で発見されたイムス明理会仙台総合病院

 仙台市青葉区のイムス明理会仙台総合病院内で1月、同院麻酔科の40代の女性医師が変死体で見つかったことが2日、関係者の話で分かった。遺体の近くから、使用済みとみられる医療用麻薬「フェンタニル」の空アンプルと注射器が見つかった。宮城県警が詳しい死因を調べる一方、厚生労働省も事実を把握し、調査を始めたもようだ。

 複数の関係者によると、女性医師は1月5日午前8時半ごろ、同院の女子更衣室内で倒れているのを発見された。近くでフェンタニル注射液のアンプルが見つかり、使用したとみられる注射器も転がっていた。アンプルはほぼ空で、注射器内に液体はなかった。腕には注射痕があったという。
 目立った外傷はなく、県警は事件性はないと判断。女性医師がフェンタニルを自ら注射した可能性が高いとみて、アンプルに付着した液体の鑑定と血液検査を実施し、双方からフェンタニル成分が検出されるかどうか調べている。
 フェンタニルは手術時の全身麻酔や、がんなどの痛みを和らげる沈痛用麻薬として使用される。過剰摂取すれば呼吸中枢が抑制されて呼吸困難に陥り、死亡するケースもある。
 県薬務課によると、医療機関でのフェンタニル注射液の取り扱いは一般的に、薬剤部門から処方されたアンプルを手術室の金庫などに保管する。用途や使用量などを記録、報告し、薬剤部に戻す。空アンプルの返却も求められるという。
 同課は「医療用麻薬は不正使用されないよう、定数保管しなければならない。紛失などのトラブルがあれば、立ち入り指導する必要がある」としている。
 同院によると、アンプルの在庫と記録上の量は合致しているという。取材に「警察の捜査に委ねている。死因が特定されておらず、今は何も答えられない」と話した。
 女性医師が2016年秋まで勤務していた福島県内の総合病院も取材に対し、アンプルの紛失などはなかったと説明した。
 厚労省監視指導・麻薬対策課の担当者は「個別案件についてコメントできない」と語った。


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2018年02月03日土曜日


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