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被災の水門 気仙沼市が保存へ「津波の破壊力を想起」

気仙沼市が保存方針を固めた旧水門

 東日本大震災で被災し、宮城県が取り壊す予定だった気仙沼市階上地区にある旧水門を巡り、気仙沼市は6日までに、市が所有して保存するため、設備の所有権を移管するよう県に申し出る方針を決めた。津波の脅威を伝えようと、保存を求める地元の声に応じた。
 市は将来的には周囲に柵を設けるなどして、安全対策を講じる。ただ、同地区にある気仙沼向洋高旧校舎と異なり、市の震災遺構としては整備しない。
 旧水門は、同市波路上杉ノ下の野田川河口にあり、高さ7.3メートル、幅7.3メートルで、2009年2月に建てられた。津波でステンレス製の扉が壊れ、門のコンクリート部分も一部壊れた。
 国が旧水門の内陸側に整備する防潮堤工事に合わせ、県は18年度中に新たな水門を作る計画。旧水門の撤去工事と合わせ、3月に業者を選ぶ入札を実施する予定だった。旧水門を撤去しなくても防潮堤工事などには影響しない。
 菅原茂市長は「津波の破壊力を想起させる。手は付けないつもり。費用はかからないだろう」と話した。


2018年02月07日水曜日


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