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<株価大幅下落>東北の投資家ら「一時的」冷静に推移見守る

証券会社の電光掲示板で日経平均株価の1000円を超える下落が伝えられた=6日午後、仙台市中心部

 米国株急落を受け、日経平均株価が一時1600円超下落した6日、東北の個人投資家や市場関係者は「下落は一時的」と比較的冷静に受け止めた。戌(いぬ)年の相場格言は「戌笑う」と言われ、実体経済の強さも相まって悲観論は少ない。専門家は「企業業績は好調で、株安は上昇傾向における調整局面」とみている。
 仙台市中心部の証券会社前では、個人投資家が株価の推移を見守った。
 太白区の無職男性(79)は「米国で株価が急落した以上、日本株に影響が出るのは仕方がない。日本は企業業績が良く、心配していない」と落ち着いた様子。若林区の男性(71)も「下落は一時的だろう。損が出ても急いで株を売ることはない」と淡々と話した。
 昨年4月開業の七十七証券(仙台市)は顧客の大半が個人投資家。6日は売りに走る動きは少なく、逆に買いが多かったという。
 青木一洋営業部長は「下値を探る動きはしばらく続くかもしれないが、日銀の金融緩和政策は変わらず、株価は上昇基調に戻るのではないか」と分析した。
 青葉区の無職男性(72)は同日、市内の大手証券会社で企業株を購入。「下落した今が買い時。株価が戻ったら売り、小遣いにしたい」と期待した。
 一方、新たな不安定要素が加わった場合を想定し、警戒する見方もあった。青葉区の男性(67)は米連邦準備制度理事会(FRB)の議長交代や北朝鮮情勢を懸念材料に挙げ、「どこまで下がるかは見通せない。米の北朝鮮攻撃が起きたら、ますます不透明になる」と不安げに語った。
 住友商事グローバルリサーチ(東京)の本間隆行経済部長チーフエコノミストは「米市場に変化の予兆はあり、利上げの動きが明確になって一気に反応した。国内も連動したが、上昇が続いた中での調整局面」と分析。「円高に振れたのは気掛かり。輸出産業などの利益が目減りし、警戒感が出れば景気に影響を及ぼしかねない」と指摘した。
 みずほ総合研究所(同)の大塚理恵子主任エコノミストは「日本市場は海外投資家の売買比率が大きく、米の株下落のリスクを減らそうと日本株も売りに走った形。日本企業の増益基調は変わらず、株価収益率(PER)も現段階で割安状態。これ以上の下落はなく、一時的なものではないか」と推測した。


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2018年02月07日水曜日


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