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<野菜高騰>生協宅配が人気 特別栽培「逆転現象」で割安に、供給追い付かず遅配も

野菜の注文が増えたあいコープみやぎ。職員が箱詰め前の検品などに追われている=仙台市宮城野区

 野菜の高値が続く中、生協など会員制の宅配で扱う野菜が東北で人気だ。市場に左右されない固定価格や、価格を記したカタログ作製時との時差で、スーパーより相対的に割安になっている。全体の売り上げは好調だが、注文数量に供給が追い付かず一部商品の遅配が生じるなど、特需を素直に喜べない面も出ている。
 あいコープみやぎ(仙台市)の宅配は、市場価格が上がり始めた昨年11月ごろから野菜の注文が増えた。年末には白菜1個の値段がスーパーの4分の1カットより安く、ホウレンソウやレタスは100円以上安い状況になった。
 あいコープは生産者の収入安定のため、生産物を固定価格で直接購入。販売価格をほぼ変えない。扱う野菜は減農薬、減化学肥料の特別栽培で普段はスーパーより割高だが、今冬のように市場価格が高騰すると、「逆転現象」が起きる。
 1月の野菜類の売上額は前年比20%増の見通しで、注文数に供給が追い付かず配達が1カ月近く遅れる野菜がある。吉武悠里商品課長は「割高になる夏場も買い支えてもらいたいのだが…」と漏らす。
 みやぎ生協(仙台市)の宅配は昨年末以降、ホウレンソウやレタスなどがスーパーより50円以上安い状態が続く。同生協の場合、市場価格の影響を受けるものの、商品カタログを注文受け付けの1カ月半前に作り、表示価格を変えられないため割安になった。
 野菜類の売り上げは前年同期比2割増の週もあるが、注文増に対応するため小分けにしたり、別の産地から取り寄せたりする苦労を強いられる。農産部門の和賀洋一統括マネージャーは「利用が増えるのはありがたい。ただ、会員に迷惑を掛ける場合があり、単純に喜べない」と打ち明ける。
 いわて生協(滝沢市)ではレタス類などの注文が集中し、一時期、野菜類の売り上げが前年の2割増となった。コープふくしま(福島市)は昨年末、野菜類の販売額が1割伸びた。担当者は「市場の高値が続けばカタログの表示価格を上げることになる。早く例年の相場に落ち着いてほしい」とこぼす。


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2018年02月08日木曜日


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