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<小動物と暮らす>ウサギ編[8]胃腸障害予防が重要

長大な胃腸を収容するため、大きく発達したウサギの腹部。胃腸のケアには日頃からの予防が重要だ=仙台市青葉区、仙台総合ペット専門学校

 ウサギの病気の中で、最も注意しなければならないのは胃腸障害です。ウサギの胃腸はとても長く、トラブルが起きると厄介です。たちの悪い下痢にかかると、早ければ12時間で死ぬ場合もあります。
 日頃与えているラビットフードで元気に生活しているようでも、実は胃腸に大きな負担を与えていることもあります。寒暖によるストレスや高齢に伴う免疫力低下で、突如として症状が出るのです。
 低品質でバランスの悪いフード、たまに与える食べ物などが原因の根底にあり、そこに引き金となる要素が加わると発症します。
 普段与えていないものは要注意です。キャベツの葉1枚で死ぬ例もあります。イレギュラーな食べ物を消化することに腸内細菌が適応できず、消化不良を起こすのです。
 犬や猫なら吐いたり下痢をしたりします。しかし、ウサギは吐くことができません。下痢をしたくても腸が長く肛門に内容物が達するまで時間がかかります。その間に腐敗した内容物から出る毒素が体中に回ってしまうのです。少しでも不調を感じたら、直ちに動物病院を受診させてください。
 「様子を見る」ということができない動物なので、普段からの予防が最も重要になります。(1)餌は消化吸収率の高い良質のラビットフードだけ(2)量は毎日同じ(3)ご褒美は与えない(4)ストレスのない環境を準備する−の4点を厳守してください。飼育環境面では、室内温度を常に20〜25度に保つよう心掛けましょう。
 他に、飲み込んだ毛が胃腸にたまる「毛球症」があります。ラバーブラシだと抜け毛がよく取れます。毎日ブラッシングしてあげましょう。予防薬もあり、動物病院で購入できます。チューブ入りで、約5ミリを取り、4回に分け計約2センチ与えます。鼻の下に付けるとペロペロなめます。投与は週1回。当院では20年以上にわたり、ほぼ100パーセント予防できています。便秘の予防にも有効です。
 以上、8回にわたって書いてきました。全てのウサギが長寿を全うできるよう願っています。(獣医師)


2018年02月09日金曜日


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