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宮城県内77温泉の歴史一冊に 廃業した温泉含め泉質や設備紹介

温泉の泉質や歴史をまとめた「県温泉由来考」

 旅館やホテルの経営者らでつくる一般社団法人宮城県温泉協会(大宮幸博会長)は、現存・廃業を含む県内の77温泉を紹介した「県温泉由来考」を発刊した。開業時期や泉質、設備などがまとめられ、明治から昭和にかけての歴史を知る貴重な民俗資料となっている。
 秋保温泉(仙台市太白区)や鳴子温泉(大崎市)など現存する29カ所のほか、廃業した折立温泉(青葉区)や鳴瀬川温泉(加美町)、2008年の岩手・宮城内陸地震で被災した駒の湯温泉(栗原市)など48カ所を収録。地形図や当時の写真を添えて解説した。
 協会は消えゆく温泉の歴史を後世に残そうと13年度から公的記録に加え、現地調査や関係者の聞き取りなどを開始し、これまでに4冊を刊行した。発表後に県内外の読者から温泉に関する多数の文献資料が寄せられており、今回作成した由来考に盛り込んだ。
 編集に関わった事務局の佐々木寿男さん(68)は「高度経済成長期、庶民の身近な娯楽として沸かし湯の温泉が開業したが、バブル期に競争が激化して廃業が相次いだ。当時の関係者や資料が残っている間に、記録することが重要だと考えた」と意義を話す。
 A5判335ページで、非売品。県図書館や温泉地のある市町村図書館で閲覧できる。連絡先は事務局0224(34)1990。


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2018年02月11日日曜日


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