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<相馬農高飯舘校演劇部>最終公演に臨む部員の後藤さん「学校と演劇部のおかげで自信持てた」

 最終公演に臨む相馬農高飯舘校演劇部のメンバーはさまざまな思いを抱えて飯舘校に入学し、芝居を通して成長してきた。男子生徒サトルを演じる後藤滝翔(りゅうと)さん(18)=福島市=は「学校と演劇部のおかげで自信が持てた」と振り返る。
 小5の時に東京電力福島第1原発事故が起きた。2歳から続ける水泳の大会で優勝を目指し練習に励んでいたが大会は中止に。「努力が水の泡になった」。自分を否定するようになり、学校に行かなくなった。
 福島市に移った飯舘校を受験したのは「入れる学校が他になかったから」。芝居に興味はなかったが先生に勧められ演劇部に。せりふも最初は棒読みだった。
 発声練習など稽古を重ね、仲間と劇を作り上げる達成感を知った。公演を見た人から「いい演技だった」と声を掛けられ、評価される喜びを知った。「努力は実るって思えた。前向きになれた」
 サトルは、中学で不登校だったが高校では生徒会長を務める設定。劇中のせりふで「飯舘校で生まれ変われた」と打ち明けるサトルに後藤さんは自身を重ねる。閉校決定後に開催が決まった最終公演に向けた稽古では「せりふ一言一言の重みが増した気がする」。
 仙台市の大学への進学が決まっており、演劇を続けるつもりだ。「飯舘校はいつまでも自分の古里」。3年間の思い出を胸に、新たなステージに進む。


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2018年02月11日日曜日


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