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<汚染廃>試験焼却、宮城・角田の仙南クリーンセンターで3月下旬開始

 東京電力福島第1原発事故に伴う放射性物質で汚染された国の基準(1キログラム当たり8000ベクレル)以下の廃棄物を巡り、仙南2市7町でつくる仙南地域広域行政事務組合は14日、理事会を開き、試験焼却を3月下旬に始めることを決めた。他に試験焼却を予定する大崎、石巻、黒川の各広域行政事務組合の焼却開始は4月以降になる見通しで、仙南が他圏域に先駆けて実施に踏み切ることになる。
 組合の理事を務める9市町長の全会一致で決定。試験焼却を他圏域と4月以降に始める案も検討したが、他の組合の開始時期がなかなか決まらない現状を踏まえ、先行実施することにした。試験焼却で燃やす汚染廃棄物は計30トンで8カ月以上かかる見込み。
 仙南クリーンセンター(角田市)での試験焼却は3月に1キログラム当たり100ベクレル以下の白石市のほだ木、4月に400ベクレル以下の角田市の堆肥1トンずつを各199トンの一般ごみと混ぜて5日間燃やした後、それぞれ3週間にわたり周りの空間放射線量の変化などを分析。6月以降に住民説明会を開き、分析の結果を伝える。
 組合理事長の滝口茂柴田町長は「試験焼却で得たデータをきちんと示し、健康被害を不安視する住民にも安心してもらいたい」と強調。大友喜助角田市長は「4圏域で一斉に実施できるのが一番望ましかった」としつつも「住民との信頼関係を踏まえ、年度内にスタートできることは重要」と前を向いた。仙南最終処分場がある白石市の山田裕一市長は「敷地内で廃棄物を一時保管する農家の苦労を少しでも解消したい」と語った。


2018年02月15日木曜日


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