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<防災士>岩沼で本年度57人誕生 市が資格取得費補助の新事業 地域の配置率100%目標

岩沼市であった防災士研修講座に出席する市民=昨年9月

 宮城県岩沼市で地域防災の担い手となる防災士が本年度、57人誕生した。防災士を育てて地域の防災力を向上させようと、市が受験料などの費用を全額補助する事業を始めたことが背景にある。市は2019年度までの3年間で、全町内会で最低1人は合格者が出るよう計画している。

 防災士はNPO法人日本防災士機構(東京)が認証する資格で、防災に関する知識、技能の習得などが求められる。厚さ約2センチの教本を読んでリポートをまとめ、専門家による12の研修講座を履修した上で試験に合格し、消防署などで救急救命講習を受けなければならない。
 岩沼市では本年度、各町内会長らの推薦を受けた59人が受験。全76町内会・自治会の3割に当たる23団体で、計57人が合格した。矢野目上町内会の会社役員鎌田健一さん(62)もその一人。仕事の傍ら1日約3時間勉強し、昨年9月の試験に受かった。
 東日本大震災での経験も踏まえ、「防災士がいることで、避難所生活の先を見越して町内会を円滑に動かせるようになる」と語る鎌田さん。避難所生活の長期化に伴うごみ問題を例に挙げ、「初期の段階から紙皿などの上にラップを貼って繰り返し使うよう指示すれば、ごみを減らせる」と指摘する。
 防災士研修講座の受講料と受験料、認証登録申請料は計4万円。市は19年度まで全額補助することにしており、各町内会・自治会への「防災士配置率」を100%に高める方針だ。


2018年02月15日木曜日


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