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<平昌五輪>羽生劇場開演 連覇へ好スタート

男子SP 完璧な演技でトップに立った羽生(川村公俊撮影)

 けがの影響などみじんも感じさせなかった。羽生が自身の世界歴代最高得点に迫る111.68点。リンクを降りてオーサー・コーチと抱き合う。「曲を感じ、ベストな演技をしようと思った」。ほっとした表情にも見えた。
 三つのジャンプは質がライバルとまるで違った。ぶれない軸に滑らかな着氷。冒頭の4回転サルコーと、4回転−3回転の連続トーループは2点台後半、トリプルアクセルは3点満点の出来栄え点を得た。演技構成点は全5項目で9点台だった。
 昨年10月のグランプリシリーズ、ロシア杯以来の試合。「何年も付き合ってくれているジャンプ。体が覚えていると思っていた」。実戦不足を経験でカバーした。
 朝の公式練習ではサルコーが不調で「若干不安があった」。韓国入りしてからは、練習で跳ぶ本数を制限しながらピークを合わせてきた。リハビリ中はトレーニングの論文を読んで研究した。これまでの取り組みを信じ、本番で成功させた。
 4回転ループは回避した。フリーの構成は「調子によって決める」と明言を避ける。この日のSPは1位の羽生、2位のフェルナンデスとも4回転はトーループとサルコー。フリーを含め5種類跳ぶと宣言していたチェンはジャンプに失敗し、優勝戦線から脱落した。
 「(自分もフェルナンデスも)2種類をうまくまとめてスコアを出した。種類も必要だが、何が正解とかはない」。頂点に立つために、どのような戦略を選ぶのかも注目したい。
 SPは100点台が4人の大激戦。8.36点差にひしめき合う。
 SPが2分40秒に対し、フリーは4分30秒。実戦を離れ、スタミナが落ちていないかだけが気掛かりだ。SPのように杞憂(きゆう)に終われば、2連覇の歓喜が待っている。(平昌=佐藤夏樹)


2018年02月17日土曜日


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