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<福島第1>雨水流入抑制 破損の建屋屋根補修へ

穴が開いた3号機のタービン建屋。現在は仮設の屋根で穴を覆っている(東京電力提供)

 東京電力福島第1原発で発生する放射能汚染水を減らすため、東電は水素爆発で穴が開くなどした1〜3号機の建屋屋根の補修工事に着手する。損傷が最も激しい3号機タービン建屋にカバー屋根を設置するなどし、汚染水の原因となる雨水の流れ込みを抑える。
 原発事故では1、3、4号機が水素爆発。原子炉建屋上部から吹き飛んだがれきが落下し、隣接するタービン建屋や廃棄物処理建屋の屋根に穴が開くなどした。破損箇所から雨水が地下に流れ込み、高濃度汚染水の増加要因となっている。
 1〜4号機の屋根4万平方メートルのうち、6900平方メートルが損傷しているとみられている。炉心溶融(メルトダウン)しなかった4号機は防水工事などの対策が終わっているが、1〜3号機は堆積したがれきの影響で放射線量が高く、本格的な補修は手付かずだった。
 計画では、がれきや壊れた鉄骨を除去した後、コンクリートを敷設するなどして屋根の防水性を回復させる。約100平方メートルの大きな穴が開いている3号機タービン建屋には、開口部を覆うカバー屋根(約1500平方メートル)を取り付ける。
 作業は全て遠隔操作で実施。2018年度に大型クレーン設置に向けた準備工事やがれき撤去を始め、20年度中にカバー設置など一部工事の完了を目指す。
 建屋地下に流れ込む雨水を巡っては、破損した屋根以外からも流入している可能性が浮上している。東電は屋根の補修と併せ、流入経路の特定を進める。


2018年02月19日月曜日


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