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<飯舘村自殺訴訟>あす判決 原発事故との因果関係が争点 避難苦に102歳男性

 東京電力福島第1原発事故による強制避難を苦に自殺したとして、当時102歳だった福島県飯舘村の大久保文雄さんの遺族3人が、東電に約6000万円の損害賠償を求めた訴訟は20日、福島地裁で判決が言い渡される。
 原告側は「原発事故がなければ自殺しなかった」と訴えた。東電は原発事故と自殺の因果関係を否定。仮にあった場合でも、大久保さんの精神状態や年齢、息子の病気など「要因は他にもあった」などと、賠償額の減額を主張した。
 地裁は2回、因果関係を認めた上で和解案を提示。自殺に至った要因の割合を、東電側の責任を7割とする1回目の案は東電側が不服とし、6割とする2回目の案は原告側が受け入れなかった。
 訴えによると、大久保さんは2011年4月11日、飯舘村が原発事故で計画的避難区域に指定されることをテレビニュースで知り、翌12日未明、自室で首をつった状態で見つかった。
 飯舘村は同4月22日、避難区域に指定された。避難指示は17年3月末、一部を除いて解除された。
 原発事故に伴う避難と自殺の因果関係が争われた損害賠償請求訴訟の判決はこれまでいずれも福島地裁で出され、今回で3件目となる。
 福島県川俣町の女性=当時(58)=の遺族が提起した訴訟で、福島地裁は14年8月、自殺の原因の8割は原発事故に起因すると判断し、東電に約4900万円の賠償を命じる判決を言い渡した。同県浪江町の男性=同(67)=の遺族が原告となった訴訟では15年6月、慰謝料などを4割減額し、東電に約2700万円の支払いを命じた。判決は共に一審で確定している。


2018年02月19日月曜日


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