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石巻の仮設住宅の連携組織が解散へ 退去進み自治会減少

仮設住宅で行われている交流事業「つながりお茶っこ会」

 東日本大震災に伴い、石巻市にできた仮設住宅の自治会でつくる「石巻仮設住宅自治連合推進会」が3月末に解散する。仮設住宅からの退去が進み、自治会がほとんどなくなったためだ。仮設住宅に残る被災者の支援は、推進会から派生した一般社団法人「石巻じちれん」が継続する。
 解散は16日の臨時会員総会で決めた。最大で42団地が加盟したが、現在は8団地に減り、活動の維持が難しくなった。推進会が実施する仮設住宅での交流事業「つながりお茶っこ会」は、2016年1月から被災者支援に取り組む石巻じちれんが担う。
 推進会の前身は、市内5団地の自治会で11年12月に設立した「石巻仮設住宅自治連合会」。12年2月に市の担当課や支援団体を加えて推進会に名称を変えた。
 「孤独死をなくそう」を合言葉に自治会役員が月1回集まり、見ず知らずの被災者が暮らす仮設団地でのコミュニティー形成について意見を交わした。県の補助金を活用してスポーツ大会やカラオケ大会、温泉ツアーなどを企画。仮設団地内の道路標識整備をはじめ、各団地で共通する課題があれば市に要望した。
 連合組織の結成は被災地の先進的な取り組みとして注目され、16年4月の熊本地震では被災者が視察に訪れた。
 推進会の渡辺富雄会長(68)は「仮設住宅でお茶っこ会を開いても参加者は少なく、解散した方がいいと判断した。歴代会長や各団地の自治会長が一生懸命やってくれたおかげで長い間続けられた」と話した。


2018年02月20日火曜日


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