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秋サケ豊漁へ願い込め 南三陸・志津川で稚魚放流開始 震災後に遡上数減、採卵に地元苦心

ふ化場で育ったサケの稚魚をすくい上げる組合員

 宮城県南三陸町志津川で20日、サケの稚魚の放流が始まった。東日本大震災後、サケの遡上(そじょう)数が減る中、他の河川から卵を移入するなどしてふ化させた。4月までに昨年並みの約800万匹を流し、県内随一の水揚げ量を誇った秋サケの回帰率を上げたい考えだ。
 初日は志津川淡水漁協の組合員ら10人が作業に当たった。同町志津川の小森ふ化場で約4〜5センチに育てた稚魚約126万匹をトラックで運び、八幡川の河口から1.5キロ上流地点にホースを使って流した。
 同漁協によると、温暖化や被災した河川の復旧工事の影響で、昨年のサケの遡上数は震災前の1割に激減。今回用意した卵約1000万個のうち、地元で採れたのは約60万個だけで、他の河川から移入した卵が約800万個と最も多かった。残りの約160万個は海で捕った親魚「海産親魚」から採卵した。
 志津川湾水系さけます増殖協会の千葉純一さん(32)は「サケの水揚げ量にも影響するので途切れずに放流し続けたい。震災前の水準に戻るには10年くらいかかるのではないか」と話した。


2018年02月21日水曜日


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