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NPOの思い伝え20年超 仙台の情報誌「杜の伝言板ゆるる」3月号で発行終了へ

3月号発行に向け、打ち合わせる大久保編集長(右)ら

 宮城県内の市民活動を紹介する無料情報誌「杜の伝言板ゆるる」が3月号で発行を終え、創刊から20年を超す歴史に終止符を打つ。県内におけるNPO活動の草創期から情報発信の支援を続けてきたが、メディア環境が大きく変化し、慢性的な資金難もあって決断した。4月からはNPOのイベント案内などに絞り込んだ情報誌に生まれ変わる。

 ゆるるは1997年6月、仙台市内の福祉関係者らが創刊した。特定非営利活動促進法(NPO法)が施行されたのは98年12月。市民活動を取り巻く環境が変わる中、NPOへの理解を広げようと、同名の認定NPO法人「杜の伝言板ゆるる」(仙台市)が毎月休まず発行し、最終の3月号で通算250号となる。
 大久保朝江(ともえ)編集長(69)は「地道ながらも、地域に役立つ活動に光を当ててきた」と振り返る。A4判16ページを基本に最近は毎月9000部を発行。NPO関係者の寄稿が目玉で、現場の思いを読者に伝え続けた。
 インターネットの普及で情報発信の手法が多様化し、数年前から活動の見直しを検討してきた。長年の資金不足も決断を促した。ゆるる発行事業は2016年度決算で約200万円の赤字を計上した。大久保編集長は「何とかやりくりしてきたが、息切れしてきた」と明かす。
 新たな無料情報誌は「みやぎNPO・市民活動情報 ゆるるinfo(インフォ)」。NPOのイベントやボランティア募集、助成金情報などを掲載する。A4判8ページ。毎月1日、6000部を発行する計画だ。
 大久保編集長は「市民活動への理解は着実に進んでいるが、まだまだ。成熟した市民が一人でも増えれば、地域や社会は変わっていく。情報発信を基軸に、支援できるまで続ける」と思いを新たにしている。
 ゆるる3月号は1日発行。仙台市内の公共施設などで配布する。


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2018年02月22日木曜日


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