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<小動物と暮らす>ハムスター編[1]けが防止と温度 大切

冬場の飼育環境

 今回から3回にわたりハムスターについてお話しします。恐らく、最も数多く飼育されているペットがハムスターでしょう。種類も多く、最も小さいロボロフスキー、一回り大きいジャンガリアン、最も大きいゴールデンの3種に大別できます。
 私の動物病院では約20年間、3000匹以上のハムスターを繁殖し、責任持って飼育できる方に無償譲渡してきた経験があります。これまでの飼育と治療の経験を踏まえ、通常の飼育書とはかなり異なる内容の話をしていきたいと思います。
 飼育上のポイントは、「けがの防止と温度管理」です。イラストは、ほぼ100パーセントけがを予防し、最大のストレスである温度差からハムスターを守るために考案した、冬場の飼育環境です。
 回し車は骨折や死ぬ原因になり危険です。トイレや餌入れも、容器の縁で腹部が頻繁に擦れてしまい、皮膚炎を引き起こす原因となるので必要ありません。
 給水ボトルは、真っすぐなノズルの先端にステンレスボールが入ったタイプを選びます。水槽に細い角材を渡し、背伸びしてようやく届く位置につり下げます。ボトルによじ登って落ちたり、揺れたボトルに顔をぶつけたりせずに済みます。外からノズルを差し込めるように側面に穴のある水槽は、穴とノズルとの隙間に指や爪を挟んでけがをする危険があり、お薦めできません。
 チップは軟らかい木製か、消臭剤、着色料無添加の紙製を、全身が潜らず、少々床面がのぞく程度に敷きます。ポイントは「姿が見える」です。健康管理上重要なことは、呼吸状態の確認です。全身がすっぽり隠れてしまうほどチップが深いと状態がつかめません。
 同じ理由で小屋も無用といえます。観察は睡眠時が最適です。毎日寝ている時に見て、病気の早期発見に役立ててください。
 冬場は水槽を断熱材で囲み、面の一つに窓を作ります。アクリル板を2重に貼り断熱効果を高め、内部を22〜23度に保ちます。断熱材はホームセンターで売っていて、カッターナイフで簡単に加工できます。夏はエアコンをかけ、室温を20〜25度に維持してください。(獣医師)


2018年02月23日金曜日


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