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<杜の都のチャレン人>「足元」見詰め直して

相談者の足のサイズを計測する大友さん。長さだけでなく、幅や足の回りなど計5カ所を測ることで、歩き方の癖がみえてくるという

◎宮城県内初の足と靴の専門トレーナー 大友伸太郎さん(41)

 自分の足と合わない靴を選んでいる人は意外に多い。「アキレス腱(けん)が痛いっすー」とやって来たサッカー部所属の男子中学生は案の定、ガボガボの靴を履いていた。
 「その靴履いてるからっすー」。親しみやすい言葉を選んで原因を説明する。「大きなサイズを履くのがかっこいいと思われがち。でも、靴の中で足がズルズル動くと痛みや変形につながるんです」
 整形外科医らでつくるNPO法人オーソティックスソサエティー(東京)が認定する宮城県内初のフットケアトレーナー(Aライセンス)。経営する仙台市宮城野区の通所リハビリ施設「旅ゆかば」の一角で、足の悩み相談や矯正装具のオーダーメードに応じる。
 東北学院高の陸上部時代、1年秋に椎間板ヘルニアを発症。約2年間ものリハビリ生活を余儀なくされた。「自分のような悔しさを味わってほしくない」。理学療法士となって山形市の病院のスポーツ整形外科部門に勤務していた頃、足のけがで通院するサッカーJ2山形の選手をよく担当した。
 「治療に携わり、合わない靴のせいで選手たちが変なスパイラルにはまっていると気付きました」
 仙台市内の専門学校で理学療法学を教えていた2011年夏ごろ、オーソティックスソサエティーの公開講座に出合った。「足と靴のフィッティングの重要性を説く講義に深く共感しました」。講習会への参加やリポート提出などで知識を深め、14年6月にAライセンスを取得。15年1月、旅ゆかばを開設した。
 最近力を注ぐのが、親子や高齢者向けの講演活動だ。「良い靴の見分け方や靴ひもの正しい結び方を伝えています」。17年10月には、県内初の同法人認定講師の資格も得た。「年齢によって、足の悩みは異なる。一人でも多くの人に、足元を見詰め直すきっかけを提供したいのです」。替えの利かない自分の体を守るために。(智)

[おおとも・しんたろう]76年仙台市生まれ。東北学院大教養学部卒。山形市の山形徳洲会病院勤務などを経て12年4月〜14年5月、仙台青葉学院短大リハビリテーション学科助教。日本靴医学会(東京)準会員。太白区在住。


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2018年02月24日土曜日


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