宮城のニュース

<あなたに伝えたい>今年で還暦 ゆっくり休んで

自宅の和室で行方不明の夫勝彦さんをしのぶ恵子さん

◎門馬恵子さん(石巻市)から勝彦さんへ

 恵子さん お父さん(勝彦さん)、今年7月で60歳ですね。震災前に「退職したらゆっくりしてね」と話していたのが懐かしいです。お父さんとは小中学校の同級生でした。8月に同級生みんなで還暦祝いをしようと話しています。
 きちょうめんで真面目な性格でした。刑事課や地域課で働き、2男1女の子どもたちの面倒もよくみてくれました。2009年12月に生まれた初孫は大きくなり、今春で小学3年生になります。震災後に誕生した6歳と2歳の孫も元気にしています。
 昨年、古くなった自宅を建て替えました。玄関を入ってすぐの和室はお父さんの部屋です。仏壇を置いて、柔剣道大会などでもらったメダルも飾っています。大工の同級生に仏壇を明るい場所に置きたいとお願いしたら、玄関脇をガラス張りのテラスにして日が入るようにしてくれました。外からもよく見えるので迷わずに帰って来てください。
 普段は外出するのもおっくうですが、月命日は気仙沼市に通い続けています。元気なうちは、ずっと行くのが私の仕事かな。鹿折はかさ上げ工事が進み、災害公営住宅や住宅が建って景色が変わりました。街を見渡せる場所できちんと手を合わせたいけれど、今は少し高くなっている場所に花を供えています。
 お父さん、私たち家族のことを気に掛けてくれていると思うけれど、心配しなくていいからね。まずは帰ってきて。そしてゆっくり休んでください。

◎きちょうめんで真面目な警察官だった夫

 門馬勝彦さん=当時(52)= 気仙沼市の鹿折駐在所の警察官だった。東日本大震災で地震後、駐在所で無線連絡をしたのが確認されているが、その後、津波に巻き込まれて行方不明になったとみられる。石巻市の妻恵子さん(59)は翌月から駐在所で一緒に暮らす予定だった。


2018年02月25日日曜日


先頭に戻る