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<平昌五輪>羽生一途に 震災からの復興願い優雅に舞う

エキシビションで演技を披露する羽生選手=江陵(写真部・川村公俊撮影)

 平昌冬季五輪のフィギュアスケート男子で66年ぶりの2連覇を果たした羽生結弦選手(23)=ANA、宮城・東北高出=が25日、江陵アイスアリーナで行われたエキシビションに最終演技者で出演し、白と黒を基調にした衣装で華麗に舞った。

 白鳥がリンクに舞い戻った。羽生選手の平昌最後の演技となるエキシビション。込めた思いは4年前のソチと変わらない。東日本大震災からの東北の復興を願って舞った。
 最終演技者として氷上へ。歓声が会場を包む。得意のイナバウアーやビールマンスピンを披露すると、大きな拍手がリンクにこだました。しなやかな腕の動きや、艶やかな表情が観客を魅了した。
 ソチではチャイコフスキーのバレエ「白鳥の湖」を編曲した「ホワイトレジェンド」を舞い、被災した経験を投影した。今回の曲は「ノッテ・ステラータ(星降る夜)」。衣装は黒から白に変わり、震災を乗り越えて一歩を踏み出すさまを描いた。
 ジャンプは2度。いずれも最も思い入れの深いアクセルだ。試合で使う3回転半は華麗に跳び、もう一つの1回転半はまるで宙を舞うかのよう。見る者の想像をかき立てた。
 昨年11月に負傷した右足首の状態は今も悪い。この日も痛み止めを飲んで出演している。でも、痛みをこらえているとは感じさせない優雅な演技だった。
 出演者全員が登場したフィナーレの後、会場に1人残った。「今までファンの方にたくさん支えられた」。リンクを降り、深々と頭を下げ、感謝の気持ちを表した。(平昌=佐藤夏樹)


2018年02月26日月曜日


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