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<福島第1原発>増設タンク来月運用開始 サブドレン機能強化

サブドレンでくみ上げた地下水を保管するため増設されたタンク(東京電力提供)

 東京電力は3月、福島第1原発で発生する汚染水を減らすため、1〜4号機建屋に流れ込む前に地下水をくみ上げる「サブドレン」の機能強化に向けて増設した貯水タンクの運用を始める。配管などの工事が遅れ、目標とした2017年秋の運用開始がずれ込んでいた。
 サブドレンは15年9月に本格稼働した。事故後に新設した護岸近くの井戸「地下水ドレン」と共に地下水をくみ上げ、浄化して海に流している。運用前に1日400トンに上っていた汚染水発生量は100トン以下に減っている。
 だが、大雨時には地下水を一時保管するタンク容量などが不足し、くみ上げができない事態が発生。台風が相次いだ16年8月中旬〜10月下旬には4万9300トン、17年10月下旬〜11月下旬には1万7300トンの汚染水が新たに生じた。
 機能強化のため、3基の集水タンク(1基1000トン)を7基に、浄化した地下水を保管する一時貯蔵タンク(同)を7基から11基に増設。浄化設備も2系統化し、地下水の処理能力は1日800トンから1500トンとほぼ倍増した。
 井戸15基の新設も進め、うち12基が3月に稼働予定。東日本大震災で壊れた井戸4基も復旧させた。
 タンク増設は17年秋までに完了予定だった。護岸に近いエリアの舗装工事などと工期が重なり、遅れたという。
 東電の担当者は「機能強化で、豪雨時に急激に汚染水が増える事態は避けられる」と説明する。


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2018年02月26日月曜日


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