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<筋弛緩剤点滴事件>「証拠の評価は柔軟にすべき」専門家が指摘

 筋弛緩剤点滴事件の再審請求即時抗告審で、仙台高裁は弁護側提出の新証拠をことごとく排した。有識者らからは「再審請求審での証拠評価を柔軟に実施すべきだ」との声も上がった。
 甲南大法科大学院の渡辺修教授(刑事訴訟法)は、争点となった捜査側鑑定の信用性に関し「科学的知見に照らして是非に議論の余地がある以上、再審が必要な合理的な疑いと捉えるべきだ」と強調。「高裁決定は悪い意味で科学神話に陥っている」と疑問を呈した。
 関西学院大法科大学院の川崎英明教授(同)は「高裁決定は、確定審の旧証拠の積極的な再評価を求める昨今の司法の流れと異なる。旧証拠を新証拠が上回るかどうかの判断で弾力性を欠く」との見解を示した。
 1967年に茨城県利根町布川で男性が殺害された布川事件で、再審無罪が確定した桜井昌司さん(71)は自身の経験を踏まえ「世間も裁判所も真相の理解に時間がかかる。裁判所は証拠開示に、もっと積極的になるべきだ」と要望した。


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2018年03月01日木曜日


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