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<にゃんとワンポイント・実践編>負担掛けず短時間で

シャンプーしてもらうチワワ。優しく洗い、ぬめりもしっかり洗い流す
ドライヤーは遠ざけ、素早く乾燥させる

◎犬のシャンプー

 猫は毛づくろいで被毛をケアしますが、犬は上手にできません。室内飼いの犬でも、毛に覆われた皮膚の表面では皮脂やフケが自然に溜まります。ブラッシングや拭き取りだけで健康な皮膚を保てる子はいます。一方、汚れを放置すると皮膚病に発展する子もいて、その場合はシャンプーが必要になります。
 皮脂やふけの除去なら1カ月に1回くらいでいいでしょう。体をぬらす前にブラッシングで余分な毛を取り除き、ふけや汚れを浮き上がらせます。この一手間で汚れ落ちと毛の乾きの速さに差が出ます。
 犬の皮膚は人より薄いので、強い刺激を与えないよう「熱」「摩擦」「薬品(シャンプー)」の3点に注意します。35〜38度のお湯で体をよくぬらします。皮脂の多い子は、シャンプー前に一度リンスをなじませてから流すと、皮膚までしっかりぬれます。
 シャンプー液は、手に取ってのばしてから体に付けます。乾燥しやすい子は、ペットボトルなどに原液とお湯を入れ、振り交ぜてできた泡を使えば、刺激を抑えられます。優しくマッサージし、流す際は毛だけでなく、皮膚に付いたぬめりもしっかり落とします。流し残しは皮膚炎の原因になります。
 タオルで水分を拭き取り、ブラシやくしで毛並みを整えドライヤーを掛けます。風は体から離し、タオル越しに当てるなどして温度調節します。シャンプーは犬にとって緊張の連続。負担を掛けぬよう、短時間で済ませましょう。
 シャンプーした翌日、目が開けられず、病院に連れて来られる飼い犬が多く見られます。大抵角膜に傷が付いています。緊張で涙の量が減り、敏感になっているところに、シャンプー液やドライヤーの温風、タオルによる摩擦などの刺激を受け、傷付いてしまうのです。シャンプー後に保湿効果のある点眼薬を使用することでけがを予防できる場合もあります。動物病院に相談してください。
 シャワーやドライヤーの音、顔に水が掛かることを怖がる子もいます。その子に合わせた工夫が必要です。不安がある時にはプロに相談しましょう。
(獣医師 後藤千尋)


2018年03月02日金曜日


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