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<ベガルタ>冷静に布陣変更 好機逃さず

FC東京−仙台 後半12分、先制ゴールを決め喜んで駆け出す仙台・石原(左)。右奥は富田(佐藤将史撮影)

 仙台は1分け8敗と苦手にしてきたFC東京との敵地戦で初勝利を挙げた。攻守に共通したのはイレブンの冷静な姿勢だった。
 シュート数は相手の約半分の6本。少ない好機を石原が確実にものにした。後半12分、永戸の左折り返しをすかさず右足でボレー。ボールはポストに当たってゴールに吸い込まれた。
 石原はゴールからやや離れた位置に立っていた。「(ゴールから遠めの)マイナス気味にスペースが空くと思い、無理に中に入らなかった」。狙い通りにフリーでパスを受け、ゴールをこじ開けた。
 修正力で歓喜を引き寄せた。高萩(いわき市出身)をトップ下に置いた相手の布陣変更に「前半は戸惑った」と渡辺監督。守勢に回りながらも選手たちは焦らなかった。3トップの野津田が「前に行っても(組織が相手に対して)はまらない」と下がり、中盤を厚くする「3−5−2」の布陣に変えて対応。石原、阿部も前線で積極的にボールを追い、守備が格段に安定した。
 試合前、渡辺監督は敵地で未勝利であることを伝え、前向きな言葉で選手たちを送り出した。「歴史をつくろうぜ」。過去を恐れずに戦えたのは、確かな手応えがあったから。開幕戦も柏にシュート数で大幅に下回りながら布陣を修正し、したたかに白星を奪った。
 これで2季連続開幕2連勝。昨季はここから守備が乱れて失速した。石原は「これで満足せず、昨年との違いをしっかり見せたい」ときっぱり。地に足を付け、歴史を塗り替え続ける。(原口靖志)


2018年03月04日日曜日


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