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Fukushimaの四季発信 外国人講師らがカレンダー制作「美しい景色見て」

これまで制作したカレンダーを手にするスプリッグさん(右端)ら

 郡山市の小中学校で英語を指導するカナダ出身のポール・スプリッグさんらが福島県内の景色を紹介するカレンダーを作り続けている。2018年版は6作目で、各国の在日大使館などに送っている。福島在住12年のスプリッグさんは「真の福島を伝えたい」と東京電力福島第1原発事故の風評払拭(ふっしょく)を目指す。
 「This is Fukushima これが福島です」と題したカレンダー作りは6人が取り組む。スプリッグさんの講師仲間らで、米国やオランダ出身者もいる。
 18年版は夜の檜原湖(北塩原村)やJR只見線から見た紅葉(三島町)、小沢の桜(田村市)といった写真を掲載。作った3000部は大使館のほか、全国の都道府県、首相官邸などに送付した。
 スプリッグさんは母国で写真家だった。来日して13年の大半を福島県内で過ごし、「福島は第2の古里」と言い切る。
 原発事故は福島に対する世界の印象を大きく変えた。「原発だけのイメージになってしまった。『美しい景色は変わらずある』と発信したかった」と言う。
 活動への賛同の輪は広がっている。写真の提供や資金面で協力してくれる人が増えた。反響は大きく、英国のエリザベス女王や米国のカーター元大統領から礼状が届いたこともある。
 スプリッグさんは「発信し続けることで少しでも風評をなくしたい。復興も進んでいる福島に足を運び、実際の景色を見てほしい」と期待する。
 カレンダーは過去も含め「This is Fukushima」のホームページで閲覧可能。19年版の協賛や写真も募っている。


2018年03月04日日曜日


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