宮城のニュース

白石の文化拠点「いきいきプラザ」月内で幕 利用者困惑、惜しむ声

3月末で閉館予定の白石市いきいきプラザ

 宮城県白石市は、市中心部の文化・環境啓発施設「いきいきプラザ」を3月末で閉館する方針を決め、手続きを進めている。建築年数が50年を越え、老朽化と利用者数の減少が主な理由。市民会館時代から長く親しまれた活動拠点が姿を消すことになり、利用者からは戸惑いや惜しむ声が上がる。

 プラザは1964年築の旧市民会館を改装し、98年4月に開館。鉄筋コンクリート2階で延べ床面積約2810平方メートル。1階に市民ギャラリーや工房、ワークショップルームなど、2階に資源循環の仕組みを学ぶリサイクルプラザがある。
 市内には他に、文化体育施設のホワイトキューブ(97年開館)があるが市中心部から離れており、プラザが中心部で唯一の大型文化施設だった。
 市によると、雨漏りや外壁のひび、ひさしの損傷などが目立ち、2月上旬の専門家による診断で、5年以内に約1億1400万円の修繕が必要と指摘された。
 市は開会中の市議会2月定例会にプラザの条例を廃止する議案を提出。山田裕一市長は「施設の劣化が激しい。費用対効果や他の公共施設の効率的な利用などを総合的に判断した」と閉館に理解を求めた。
 利用者数は2011年度の2万5008人をピークに減少傾向が続き、16年度は1万9327人。閉鎖方針は、利用する団体に1月下旬から2月上旬に伝えられ、団体側は対応に追われている。
 紙などで甲冑(かっちゅう)を手作りする同市の市民グループ「甲冑工房 片倉塾」は約20年前から工房を拠点に教室を開催。貸し出し用の甲冑約30領や工具類、材料なども保管している。市民春まつりでは、市内外からの参加者が武者行列を行い、盛り上げに一役買ってきた。
 袴田和由事務局長(70)は「備品の収納や作業場所、駐車場の確保など条件に合う会場が必要。活動を続けるめどが立たない」と困惑顔。庄司俊明副塾長(69)も「追い出されるような形になり残念だ」と話す。
 5月に催事を予定していた「手づくり市の会」の守屋晋明会長(74)は「低料金で広いスペースが借りられる貴重な場所。物販を伴う屋内催事ができる場所は限られ、市内で活動発表がしにくくなる」と惜しむ。
 練習場所としていた白石市民吹奏楽団も、代替会場の選定が難しいという。指定管理者の市シルバー人材センターの事務所は5月末までに移転を終える予定。プラザの解体日程や跡地利用は決まっていない。


関連ページ: 宮城 政治・行政

2018年03月06日火曜日


先頭に戻る