宮城のニュース

元ベガルタFW中原がJFLラインメール青森に加入「チームの力に」

ソニー仙台との練習試合に出場した中原

 元J1仙台のFW中原貴之(33)が今季、日本フットボールリーグ(JFL)ラインメール青森に加入した。11日の開幕戦を前に「チームの力になりたい」と意欲を燃やしている。

 4日に多賀城市であったJFLソニー仙台との練習試合は約60分間ピッチに立った。ボールを支配される展開が続いて見せ場は少なかったが、「今はプレーできていることで十分」と表情は明るい。
 2014年に仙台退団後、J2福岡に加入。15年は8得点してJ1昇格に貢献した。しかし、16年春に左膝前十字靱帯(じんたい)損傷の大けがでシーズンを棒に振る。17年は出場1試合で戦力外に。今季から元仙台監督の望月達也氏率いる青森入りが決まった。
 JFLはJ2から二つ下のカテゴリー。運営費が限られるだけに環境は厳しい。移動手段はマイクロバスで、4日の練習試合も約9時間かけて青森−宮城間を往復した。雪のハンディもあり、1月下旬の始動から芝の上で練習したのは静岡キャンプの2週間だけだ。
 それでもプレーできる状況に感謝している。仙台時代の同僚、MF関口訓充(32)はまだ所属先が決まっていない。「今の移籍市場は30歳を超えた選手に厳しい。カテゴリーを落としてまでと言う人もいるが、僕はサッカーができる環境があればいい」
 ストライカーの宿痾(しゅくあ)と言える中足骨のけがなど、多くの故障に悩まされた中で達した境地がうかがえる。
 記録よりも記憶に残る選手だ。13年アジア・チャンピオンズリーグ、敵地ブリラム(タイ)戦の同点ボレーなど、終了間際の勝負強さは仙台サポーターの心に今も残っている。ソニーとの練習試合にも多くの仙台サポーターが訪れていた。
 青森は20年のJ3参入を目指す。「自分の経験を元に、チームの大事な時に発言していきたい」。長男煌太君(4)もサッカーを分かるようになってきた。「昨年は1試合しか見せられなかった。今年はもうちょっと、いいところを見せないと」。副主将として34歳を迎えるシーズンに臨む。(安住健郎)


2018年03月06日火曜日


先頭に戻る