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<楽天>塩川コーチ データ活用、強化下支え

DeNAとのオープン戦で、一走西巻(左)に指示を出す塩川コーチ=2月25日、アトムホームスタジアム宜野湾

 今季就任した東北楽天の塩川達也戦略・内野コーチが、データを活用したチーム強化を下支えしている。球団OBで昨季までチーム戦略室に所属した経験を生かし「攻撃は作戦面、守備はポジショニングの変更など、勝負どころで役立つ提案をしたい」と意気込む。
 2月の久米島キャンプから選手に明るく声を掛ける姿が目立つ。コーチ陣で最年少の34歳。「現役時代に嫌だったのが意見を押し付けられること。選手の意見を聞きながら、やりやすい環境をつくりたい」と指導方針を掲げる。
 戦略コーチはベンチの判断をサポートする役割で、今季から新設された。「選手の『野球脳』を高めてもらいたい」(安部井チーム統括本部長)との期待もある。
 米国流のデータを駆使した野球が日本にも広がり、多くの球団が投球や打球を分析する弾道測定器「トラックマン」を導入する時代。大切にするのは「従来のセオリーが正しいかどうかを考える視点」と話す。
 例に挙げるのが、僅差で迎えた終盤の守備シフト。1死一塁の場面で外野手は長打を警戒して定位置より後ろを守るのがセオリーだが、長打の確率が低い打者には「ポテンヒットで一、三塁になると点を取られる確率が上がる。思い切って外野が前進し、一、三塁を防ぎにいくシフトもある」と説明する。
 球団創設の2005年に東北福祉大から入団し、内野手として7年間プレー。野村監督時代に学んだ「ID野球」が野球観の根底にある。チーム戦略室でさまざまな分析データに触れ、「野村監督の教えの多くが数字で裏打ちされていた」と実感した。
 チームは昨季、後半戦に打線が不振に陥り、2度の大型連敗で失速した。「打撃は水もの。打てない時期は絶対に来る。苦しい時に作戦が機能すれば連敗は防げる」と力を込める。
 球団生え抜き選手のコーチ就任は平石ヘッドコーチ以来2人目。初めてのコーチ業に「いい意味で首脳陣と選手の橋渡し役になれればいい。生え抜きの一人としてチームを底から支えたい」と決意を示す。(佐々木智也)


2018年03月07日水曜日


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