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擦文土器 平泉で出土 奥州藤原氏の北方交易示す初史料

無量光院跡の近くから出土した擦文土器の破片

 岩手県平泉町教委は6日、奥州藤原氏が栄華を築いた11〜12世紀に作られたとみられる北海道に特有の「擦文(さつもん)土器」の破片が、世界遺産の無量光院跡近くの土塁跡から出土したと発表した。平泉と北方の交易を証明する初の史料で、平泉文化の解明が一層進むと期待される。
 出土した土器片は五つ。昨年の発掘調査で見つかった。町教委は北海道博物館の鑑定も得て、擦文土器のかめ1個が砕けた破片と断定した。
 擦文土器は木のへらでこすった文様が特徴で、アイヌ民族文化に先行する奈良−平安時代、道内で盛んに作られた。これまで本州での出土は青森県内と秋田県北に限られ、今回は最南端の発掘例になるという。
 平泉と北方の交易を示唆する史料は、平泉から朝廷にアザラシの皮が献上されたとする文献のみで、物証はなかった。平泉文化遺産センターは「北からの移住者が作った可能性もある。材料などから産地を調べたい」と話した。
 10日にセンターで報告会があり、擦文土器片も一般公開される。


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2018年03月07日水曜日


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