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残忍な戦争、若者に伝える 漫画「ペリリュー」作者武田さん 仙台の書店でトークショー

店内の特設コーナーで「ペリリュー」最新巻をPRする中村さん=仙台市青葉区中央の喜久屋書店仙台店
日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した武田さん(喜久屋書店仙台店提供)

 太平洋戦争の激戦の一つ「ペリリュー島の戦い」を題材にした話題の漫画「ペリリュー−楽園のゲルニカ−」の作者武田一義さんによる初めてのトークショーとサイン会が10日午後1時、仙台市青葉区の喜久屋書店仙台店で開かれる。「悲惨な事実を後世に伝える貴重な作品。若い世代に武田さんの話を聞いてもらいたい」と同店が来場を呼び掛けている。

 戦時中、日本統治下にあった西太平洋のペリリュー島(現パラオ共和国)では1944年9〜11月、1万人余りの日本兵が米軍と激しい戦闘を繰り広げ、死んでいった。
 「ペリリュー」は、漫画家を志す気の優しい青年の田丸1等兵を主人公に展開する。兵隊仲間の死を嘆き、空襲におびえる田丸の視点を通して戦争の残忍さを伝える内容で、2016年2月から白泉社の青年誌「ヤングアニマル」に連載中。青年誌では異色のテーマで読者の反響も大きく、昨年5月に第46回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した。
 今回は、「ペリリュー」単行本第4巻(648円)の2月28日発売を記念して企画。昨年8月、同店員の中村雄太郎さん(33)が第3巻発売に合わせて店内に作品をイメージしたジオラマを制作。写真をツイッターに投稿したところ、気付いた武田さんからお礼の色紙が送られてきたことが縁となった。
 トークショーとサイン会は、同店で4巻を購入した先着60人が対象。武田さんは、ペリリュー島を訪れたり戦争経験者に取材を重ねたりして書き進めている作品に込めた思いを語る。
 中村さんは「絵のタッチはかわいらしいが、戦場の凄惨(せいさん)さがしっかりと表現されており、そのギャップが読者を引き付けている。作者の思いにぜひ触れてほしい」と話す。連絡先は喜久屋書店仙台店022(716)2021。


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2018年03月08日木曜日


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