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津波犠牲の少女を5人の神様が救う 宮城・利府町民劇団が10、11日に公演

公演を控えて練習に励む「ありのみ」の劇団員=利府町公民館

 宮城県利府町民劇団「ありのみ」の第22回公演「浜田・馬の背お伽草子(とぎぞうし)−あなたはすぐに停船されたい−」が10、11日、町公民館で上演される。町内の浜田港を舞台に、東日本大震災の津波で犠牲になった少女を5人の神様が時空を超えて助けようとする内容。公演に向け、小学3年生から70代まで約20人のメンバーが練習を重ねている。
 被災後に整備された浜田港の岩窟に住む物乞いの女が、津波で犠牲になった少女の母だったという設定。震災当日、松島湾に突き出た自然の桟橋「馬の背」にいた母子を救おうと、地熱、火力、水力、風力、太陽光の発電神たちが、現世と来世、過去と未来を駆け巡って奔走する。途中、新たな発電神も登場する。
 昨年に続き同町在住の劇団員、伊沢美樹さん(56)が脚本と演出を手掛け、ミュージカルや戦隊ヒーローの要素も含む涙あり笑いありの内容。伊沢さんは「町内では津波で亡くなった人はいないが、震災や原発事故を基にした。スライドを交え、町内の染殿神社や弥太郎地蔵といった名所旧跡も盛り込んだ」と語る。
 火力発電神を演じる赤間長悦団長(62)は「仕事帰りに集まって練習を重ねている。今回は震災と公演日が重なり、特に思いがこもる」と話す。
 劇団は演劇による町おこしを目指して1996年に旗揚げ。毎年3月にオリジナル劇を発表している。
 10日午後6時半と11日午前10時45分。入場料500円。連絡先は町公民館022(356)2125。


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2018年03月09日金曜日


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