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一枚一枚に誰かの思い出 津波で損傷の写真2500枚展示 宮城・山元

損傷の激しい写真が展示されている「LOST&FOUND」プロジェクト

 宮城県山元町で東日本大震災の津波に流されて回収された写真のうち、人物の判別が難しい一枚一枚を展示する「LOST&FOUND」プロジェクトが8日、同町つばめの杜ひだまりホールで始まった。来場者は、写真の中にかつてあった日常に思いをはせていた。
 展示された約2500枚は損傷が激しいが、中には運動会など撮影状況が分かる写真もある。山元町新浜地区で被災し、移転先の亘理町から訪れた主婦(55)は「一枚一枚に誰かの思い出が入っていると思うと涙しか出ない」と話した。
 「LOST&FOUND」には忘れ物取扱所の意味がある。プロジェクトは町で写真の洗浄、返却をボランティアが担った「思い出サルベージ」が回収したものの修復の難しかった数万枚のうちの一部を展示する。これまでは、震災や写真返却活動を伝えようと海外を中心に行ってきた。
 11日までで、午前9時〜午後9時半。10日にはプロジェクトの実行委員長で写真家の高橋宗正さん(東京都)と思い出サルベージの溝口佑爾代表(京都市)らによるトークイベント(午後1時半〜3時)と、思い出サルベージの写真返却会(午前10時半〜午後3時)が同ホールである。いずれも入場無料。


2018年03月09日金曜日


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