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<郡仙台市長>副市長に高橋氏起用へ 手堅い「2人目」議会同意優先か 「3人目」は様子見

仙台市議会主要会派に副市長人事案などを説明し終えた郡市長=8日、市役所議会棟

 郡和子仙台市長は就任後初となる副市長人事で、高橋新悦(しんいち)水道事業管理者(61)を新たに起用する方針を固めた。市議会で少数与党の郡市長にとって人選の重要な尺度の一つは「議会の同意」。市役所内から手堅く選んだ2人目に対しては、議会内からは「反対しづらい」「新味に乏しい」などの評価が相次いだ。カラーを前面に出す「3人目」は議会との関係を見極めながら模索することになりそうだ。
「無難な」技術系
 郡市長の独自色が発揮できるか注目を集めた副市長人事。市政野党で最大会派、自民党の市議からは「全くノーマークの人。(本命とは思えない印象で)市長の求心力がない証拠だ」「新味に乏しい」と受け止める声の一方で、「超無難だ」「役所は案外したたか。反対しづらい人事であることは間違いない」との見方もあった。
 人事のポイントは高橋氏の出身が「技術系」という点だ。技術系の副市長は、与野党問わず待望論があった。自民のある有力市議は市政課題を踏まえ「市役所本庁舎、音楽ホールの建設を控えている。技術職から副市長を出すのは良いのではないか」と言う。
経済担当が欠落
 議会との関係への配慮がにじむ人事案に、ある議長経験者は「市役所内の知恵で、同意させることを優先したのだろう」と推測。郡市長を支える立場の市議の一人は「議会を通すことが一番大事。外部から連れて来ることも考えたと思うが、反対も必ず起きる。てんびんに掛け、現状を踏まえた最高の人事だと思う」と評価した。
 当面は藤本章副市長(63)と高橋氏の2人体制となるが、郡市長は8日「3人体制は捨てていない」と市議会各会派に説明した。
 3月末に任期満了で退任する元日本政策投資銀行東北支店長の伊藤敬幹副市長(60)は政令市移行後初の民間出身として経済政策を担ってきた。複数の市議は「(新体制の)大きな問題は経済政策を誰がやるのかだ。2人体制ではそこが欠落している」と指摘する。経済分野を担う3人目を充てるため「あえて空席にしている」との見方もある。
提案時期に注目
 市政運営に対する郡市長自らの意思を色濃く映す「3人目」をいつ出すのか。
 自民のあるベテラン市議は「国から引っ張ってくる枠として残しているのだろう」と推測。議長経験者の一人は「3人目のタイミングは、野党側との関係次第。6月定例会あたりで距離が縮まってくるなら、置かれた環境は違ってくるだろう」と話す。


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2018年03月09日金曜日


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