福島のニュース

<震災7年>風評や風化闘い続ける/福島県知事・内堀雅雄氏

「光と影が混じり合っているのが福島の現状だ」と語る内堀知事

 −震災と原発事故から7年。現状をどう見るか。
 「昨年春に避難指示の解除地域が拡大し、面的除染は今月で終わる。県産農産物の輸出や外国人観光客は震災前水準を超えた。この7年間で、ようやく努力が形になってきた」
 「避難者は今も5万人近く、避難指示が解除されても皆さんがすぐに戻るわけではない。帰還困難区域の道筋は見えていない。根強い風評や風化、人口減少も重い課題だ。『影』を薄め『光』に変えていく長い闘いを続ける」
 −風評被害の克服や県の魅力発信をどう進める。
 「農産物でも観光面でも、誤解を解くための正確な情報発信を丁寧に続ける。その上でデザインやイメージ作りに力を入れる。パッケージを少し変えるだけでも、買ってみよう、行ってみようという気になる。まだまだ努力できる。福島がもともと持つ魅力を伝える施策を実行する」
 −2020年度に予定するアーカイブ施設開設に向けた準備は。
 「施設は原発事故前、事故発生時から復興期へと時系列を分けて展示する。混乱期の状況、仮設住宅での避難者支援の改善点を見せれば他地域の参考になる。苦労の実体験と反省、教訓をかみ合わせたい」
 −原発事故対応の検証も欠かせない。
 「県として検証し、今も続けている。第1原発の廃炉過程で事故が発生した場合の住民避難のシミュレーション、避難時の渋滞対策なども進めているところだ。広域自治体として何ができるか検証を続ける」
 −東京五輪まで2年だ。
 「『復興五輪』の成功には、被災地の住民が一人でも多く笑顔で歓迎できるようにしなければならない。できる限り復興を進めることが最重要。ただ福島の復興が完了するわけではなく、課題を抱えていることも支援への感謝のメッセージと共に世界に訴えたい」
 −「復興『ありがとう』ホストタウン」への市町村の応募が低調だ。
 「決定した県内4自治体以外にも希望が出てくる可能性はある。自治体の取り組みを支援したい」


2018年03月10日土曜日


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