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<震災7年>仮設住宅最後の「3.11」追悼集会 石巻市・大森 

仮設住宅の集会所でキャンドルを手に黙とうする住民やボランティア=11日午後2時46分、宮城県石巻市大森

 東日本大震災から7年を迎えた被災地で、「あの日」とは違う穏やかな一日が暮れた。犠牲者を悼み、震災と東京電力福島第1原発事故で傷ついた地域の再興を祈る「3.11」は、風化に抗(あらが)う思いを心に刻む節目でもある。「力強い復興を」「教訓を次世代へ」。遺族や被災者らは闇を照らす慰霊のともしびに誓った。

 8月に退去期限を迎える石巻市大森の仮設住宅「大森第4団地」で11日、住民やボランティアらが東日本大震災の追悼集会を開いた。プレハブの仮住まいで過ごす最後の「3.11」。住民らは犠牲者の鎮魂を祈り、7年の歳月に思いを巡らせた。
 午後2時46分、集会所に集まった住民らはろうそくに明かりをともして約1分間、黙とうした。
 同市長面地区で被災した武山きく子さん(81)は「今でも震災前の自宅の様子を思い出してしまう。津波が来て、天地がひっくり返ったように生活が変わった」と振り返る。
 武山さんは7月に家族と市内の二子団地に整備される災害公営住宅に転居する予定。「長面の人たちとまた隣近所で暮らせるのが楽しみ。昔みたいにお茶飲みしたいな」。新たな生活を心待ちにする。
 追悼集会には村山市や京都市など全国から150人余りのボランティアが駆け付け、ラーメン、玉こんにゃくなどの炊き出しや、団地内の清掃を通じて住民を励ました。


2018年03月12日月曜日


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