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<震災7年>地域再生の願い 手作りランプの優しい明かりでつなぐ

有機栽培の綿で作られた照明の明かりを眺める地元の小学生=11日午後6時ごろ、福島県いわき市久之浜町

 東日本大震災で津波被害を受けた福島県いわき市久之浜町で11日、手作りのランプシェードを使った初の行事があった。綿を利用した照明の優しい明かりで犠牲者を慰霊し、地域再生を願った。
 津波に耐えた稲荷神社の周辺に明かり約300個を並べ、イルミネーションも飾った。照明の素材には、東京電力福島第1原発事故で被災した浜通り地方の農業復興を願って栽培されたオーガニックコットン(有機綿)を使った。
 津波で自宅が流された坂本敏子さん(73)は「7年たっても高台で見た津波が思い出され、海が怖い。亡くなった人も無念だったと思う」と涙を流した。
 主催のNPO法人ザ・ピープル(いわき市)は2012年から、農家を募り原発事故の影響の少ない有機綿栽培に取り組む。今回の行事は震災の記憶を継承し、原発が立地する双葉郡といわき市をつなごうと、市北部を会場に選んだ。


2018年03月12日月曜日


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