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仙台・南吉成で物流倉庫計画、住民に不安 倉庫業者の規制区域…でも貸し出しなら対象外「脱法的解釈では」

物流センターとして使われる倉庫の建設予定地。市道を隔てて住宅が並ぶ=仙台市青葉区南吉成6丁目

 仙台市青葉区南吉成6丁目で進む倉庫の建設計画に対し、近隣住民が騒音や日照、交通事故への不安を訴えている。市はこの地区で倉庫業者の営業を規制するが、第三者に貸し出すのは規制の対象外。建て主のリース業者は倉庫をスーパーマーケットに貸すとみられ、住民は「抜け穴ではないか」と市への不信感を募らせる。

 市などによると、倉庫の建て主は総合リース業の日立キャピタル(東京)で、敷地を所有する大和ハウス工業(東京)が施工する。高さ15.7メートルで24時間稼働。完成後はスーパーに貸し出され、1日延べ約840台が出入りする物流センターに使われる計画だ。
 計画地は約1万3000平方メートル。都市計画法に基づく地区計画で「研究・開発・産業施設地区」になっているが、約30年間更地だった。新素材やソフトウエアなどの研究・開発施設を立地させる「リサーチパーク型」の土地利用を目指し、「倉庫業を営む倉庫」の建設を制限している。
 住民の女性は「住宅地が近隣にあるため、地区計画は研究所などに用途を限ってきたのではないか。多くのトラックが出入りする物流センターは用途の趣旨に反する」と疑問視する。
 地元の南吉成町内会は1月、「地区計画の脱法的解釈ではないか」とする質問書を市に提出した。市の担当課は2月1日、「地区計画の制限には該当しない。(建設)計画の届け出について行政が否定する点はない」と回答。第三者に貸し出す形では規制できないとの見解を示した。
 別の住民女性は「トラックが24時間出入りすると、住環境が悪化してしまう。せめて搬入路を変え、夜間はトラックの出入りを控えてもらいたい」と求める。
 住民の反対を受け、日立キャピタルは1月着工の予定を延期した。同社の広報担当者は「住民の方々と話し合いを続け、合意が得られるように努力する」と話している。
 建設計画は2月26日の市議会都市整備建設常任委員会で取り上げられた。「近隣住民の心配の声は当然だ」という市議の指摘に対し、青葉区街並み形成課は「スーパーマーケットを含めた建築主側と近隣住民との直接の話し合いが行われるよう、建築主側に強く要請している」と答弁した。


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2018年03月13日火曜日


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