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<クマムシ>鶴岡市で新種発見、アパート駐車場で採取したコケから 「庄内」の地名加え命名

荒川准教授が発見したクマムシの新種「ショウナイチョウメイムシ」

 放射線や超低温に強い耐性を持つことから「最強生物」とも呼ばれるクマムシの新種を、慶応大先端生命科学研究所(山形県鶴岡市)の荒川和晴准教授(バイオインフォマティクス・システム生物学)が鶴岡市内で発見し、「ショウナイチョウメイムシ」と名付けた。
 チョウメイムシ科で体長は0.2〜0.3ミリ。荒川准教授が2016年5月、当時住んでいたアパートの駐車場から採取したコケから見つかった。DNA情報を解析するなどし、未発見の新種と判明した。
 クマムシは世界で約1200種類が見つかっており、今回確認された新種は国内では27番目の発見となる。名称には発見場所の「ショウナイ(庄内)」を加えることにしたという。
 荒川准教授は「身近な場所での発見に驚いたが、庄内の豊かな生態系のおかげだろう。庄内の名を冠したクマムシの研究が世界中に広がることを願っている」と話している。
 新種クマムシの発見はポーランドのヤギェウォ大との共同研究で、2月28日付で米国科学専門誌のオンライン版に掲載された。
 クマムシは、ゆっくり歩く「緩歩(かんぽ)動物」。南極大陸を含む世界各地に生息し、体長は1ミリ以下。乾燥や凍結など過酷な環境になると、呼吸や心臓が止まり、無代謝の「乾眠」に入る。
 人間の致死量の1000倍を超える放射線や極端な温度変化にも耐えられる。


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2018年03月13日火曜日


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