宮城のニュース

高齢者の買い物や通院に 郊外団地で地域バス運行へ 仙台・燕沢の町内会連合会が実証実験

地域バスの運行ルートになる予定の比丘尼坂(びくにざか)。地区の丘陵部は道が狭く、坂も多い=仙台市宮城野区燕沢3丁目

 仙台市宮城野区の燕沢学区町内会連合会(大西憲三会長)が新年度、「地域バス」(定時運行型の乗り合いタクシー)を運行する方針を固めた。市に補助を申請し、実証実験を3年間行う。高齢化が進む郊外の団地で買い物や通院の足の確保に取り組む。
 ◇
 連合会によると、バス会社やタクシー会社を対象に事業者を募り、秋ごろに運行を始める。
 燕沢地区は南部では県道仙台松島線(利府街道)に路線バスが走り、JR東北線も通るものの、大半を占める丘陵部の住宅地は「公共交通の空白地帯」(大西会長)。車の利用が多かったが住民の高齢化が進み、運転免許の返納を促す狙いもあり、地域バスの導入を模索してきた。
 検討中のルートは地図の通り。狭い道路が多く、車両は6人乗りワゴン車を想定する。「燕沢コミュニティ・センター」を起終点に、市バスが止まる東仙台営業所と鶴ケ谷七丁目に停留所を設け、既存交通との結節点にする。高齢者が利用する鶴ケ谷市民センターや燕沢東ゲートボール場にも停留所を置く。1周7.4キロを23分程度で走る。
 運賃は150〜200円の予定。月、水、金曜の週3回、1日10便程度の運行を見込む。高齢者の生活に合わせ、始発は午前8時台、終発は午後2時台とする。一定期間を経て時間やルートを見直す。
 連合会は6町内会の計3300世帯で構成する。大西会長は「市の敬老乗車証やイクスカ(ICカード乗車券)が使えれば利便性が高まる。市には機器の貸与などに協力してもらえればありがたい」と期待する。
 市は新年度予算案に「市民協働による地域交通運行維持対策」として2020万円を計上した。市公共交通推進課は「運行計画や需要予測を受けて、補助の可否を判断したい」と話す。
 仙台市内では郊外を中心に住民の足の確保が課題となっており、太白区坪沼で乗り合いタクシー「つぼぬま号」が2006年から運行されている。


関連ページ: 宮城 社会

2018年03月22日木曜日


先頭に戻る