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<震災遺構>気仙沼市、臨時旅客船「ひまわり」の保存目指す団体へ土地無償貸与の方針

島民らが保存を検討する臨時旅客船「ひまわり」」

 東日本大震災で孤立した気仙沼市の離島・大島の住民の足として活躍し、2019年3月で運航をやめる予定の臨時旅客船「ひまわり」を巡り、気仙沼市は23日、震災遺構として島内に保存を目指す住民団体に、島の市有地を無償で貸し出す方針を決めた。
 同日、支援を要望するため市役所を訪れた菅原進船長ら「臨時船『ひまわり』を保存する会」(会長・鎌田実諏訪中央病院名誉院長)のメンバーに、菅原茂市長が説明した。
 菅原市長は「震災直後の船長の活動は極めて尊く、最大限の敬意を払う。何らかの支援はしたい」と強調。「大島に市の土地がある。(船を)置きたい場所があれば協力したい。地代は取るべきではないと考えている」と述べた。
 市は今後、島の市有地を保存する会に提示。菅原船長が所有する土地に設置する予定だった保存する会は、候補地の再検討を行う。菅原船長は「ひまわりの保存に向けて、市の応援しようという気持ちが伝わった」と話した。
 菅原船長は津波で自宅を流されたが、震災2日後から約8カ月間、船を無償で出し、住民の足を守った。
 運航廃止を巡って全国各地から保存を求める声が上がり、菅原船長の活動に賛同した島民や歌手のさだまさしさんらが昨年12月に保存する会を設立。保存に必要な約3000万円を集める活動を続けている。現在約200万円が集まった。


2018年03月24日土曜日


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