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<復興支援>酒田で訪日客に古着の着物を販売、南三陸に売り上げ寄付

着物を着て記念撮影するタイ人旅行者=2月9日、酒田市のホテルリッチ&ガーデン酒田

 酒田市の有志でつくる「酒田着物プロジェクト」が25日、宮城県南三陸町の福興市を訪れ、訪日外国人旅行者(インバウンド)に販売した古着の着物の売り上げなどを寄付する。東日本大震災の被災地支援、着物の有効活用、外国人旅行者への日本文化の発信を目指し、メンバーは「一石三鳥」の取り組みに力を入れる。

 プロジェクトは、震災直後から南三陸町の商店街を支援してきた酒田市中通り商店街と、ボランティアの仲間が2016年3月に始めた。
 家庭に眠っている着物の提供を呼び掛け、チャリティー販売会を年2回開催。売り上げを福興市実行委員会に贈り、運営を後押ししている。
 東北地方の観光事業者などで構成する「みちのくインバウンド推進協議会」(酒田市)が今年2月、タイ人を対象に仙台空港を利用した第1弾のツアーを実施。イベントの一環で、プロジェクトは初めて外国人旅行者向けの販売会を市内のホテルで開いた。
 来場したタイ人は178人。着物のほか帯、小物など150点を展示し、有料の着付け体験もあった。首都バンコクから訪れたペトピモル・ピントンさん(39)は「着物を着たのは初めて。とても絵柄がきれいで気に入った」と大喜びで記念撮影をしていた。
 25日にメンバー8人が持参する売り上げなど20万円の中には、被災地支援の趣旨に賛同したタイ人からの寄付も多く含まれる。
 プロジェクト代表の佐藤幸美さん(56)は「タイの皆さんが震災を心に留め、協力してくれたことに感激した。取り組みを続けて着物文化を広める一方、震災の風化防止にも貢献したい」と話す。


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2018年03月24日土曜日


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