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<アングル宮城>震災伝承船出待つ 気仙沼・大島の臨時船保存へ

【供養】「ひまわり」は震災後、航行中に6人の不明者を発見した。大島の大崎緑ちゃん=当時(6)=もその1人。祖父母や同級生が3月11日、ピンクの花を船上から手向けた=気仙沼湾

 大島(宮城県気仙沼市)の住民を支えてきた旅客船「ひまわり」の運航中止まであと1年。大島汽船と役割を分担し、半世紀近くも臨時便として活躍してきたが、気仙沼大島大橋の開通によって役割を終える。
 船長の菅原進さん(75)は東日本大震災の時、「ひまわり」を沖に出して津波の被災から逃れた。それからしばらく、「ひまわり」は島と本土を結ぶ唯一の船として無償で人や物資を運び、生活を守った。
 昨年末、震災遺構として「ひまわり」を残そうと保存する会が発足。菅原さん宅の敷地に展示される話で進んでいたが、23日に市が島の市有地を無償で貸し出す支援を申し出た。来年の夏、震災の記憶を後世に伝えるという、新たな船出が待っている。
 30年来の相棒に菅原さんは優しくささやく。「どちらもガタがきてるけど、もうちょっとがんばっぺな」
(写真部・佐々木浩明)


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2018年03月26日月曜日


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