Bar酔粋駅近

2017.07.20号掲載

酔粋駅近

菅原さんが以前働いていた店からの縁で訪れる常連客も多い。この日も5年来の付き合いの男性客が来店。カウンター越しに気の置けない会話が繰り広げられていた


意外なメニュー 実現楽しみ

[地下鉄南北線 五橋駅]
欧風惣菜食堂 クイジーヌ・スガワラ

夏の夕方、日が沈む前の明るさをつまみに、まったりと飲む。そんな夏ならではの時間を楽しもうと相方と出掛けたのは「クイジーヌ・スガワラ」。仙台市地下鉄南北線五橋駅の南2出口から徒歩6~7分。荒町商店街の中にある気軽なフレンチの店だ。
カウンター席に座り、早速ワインメニューに目を走らせると、グラスワインには珍しいロゼを発見した。「ロゼって甘口のイメージが強いけど、それほど甘くなく白ワインの延長として飲めるタイプもあるんですよ」と店主の菅原正充さん(39)。出入りの酒販店と〝荒町からロゼを普及させよう〟と盛り上げているのだとか。そうと聞いたら1杯目は決まり。グラスに南アフリカ産のロゼワインが注がれた。
香りはイチゴジャムのように甘いが、味はほのかな渋味があるすっきり系。お通しの三元豚自家製ロースハムと野菜のオムレツにも、口の中ですんなりと寄り添う。ロゼとフレンチ、荒町発信で流行するといいな。ボリューム感あるお通しに食欲を刺激され、おなかがすいてきた。まずは前菜5種盛り合わせでワインを味わうとしよう。
菅原さんは昨年5月にここ荒町で開業するまでは、仙台市内のイタリアンやフレンチのお店で腕を振るってきた。中心部から少し離れた場所に店を構えた理由を聞くと「仕込みにかける時間が取れて、手の込んだ料理が出せると思って。でもランチもあるから意外と忙しくて思い通りにいかない」という。とはいえ、今も黒板にはメニューがぎっしり。十分に見えるけど? すると冗談か本気か分からない答えが返ってきた。「実はこっそりエビチリとか締めのラーメンとかやってみたいんですよね」。それ面白そう、期待してます! 
2杯目のワインは「新潟産バイ貝のブルギニヨンバター」に合わせてフレッシュな白。こりこりした食感と貝のうま味に、ガーリックを利かせたバターソースの濃厚さがたまらない。目を細め舌鼓を打ちながら、フレンチ風ラーメンがこっそりメニューに加わっている日を想像した。ワインを合わせるとしたら、やっぱりロゼかな?

文/佐藤陽子
写真/菅野利

メニューから

「前菜5種盛り合わせ」1200円

手をかけた前菜が美しく盛り付けられたお皿。この日は自家製ベーコンとジャガイモのキッシュ、気仙沼カツオのカルパッチョ、パテ・ド・カンパーニュなど。それぞれ単品でも注文できる。文中の料理の他、フルーツトマトとモッツァレラチーズのサラダ、食後に自家製アイスクリームを頼み、ワインを2人で3杯飲んで7450円(カメラマンはソフトドリンク)。

欧風惣菜食堂 クイジーヌ・スガワラ

  • 若林区荒町136 庄子ビル1階
    営/ランチ  水~土曜11:30~14:00(LO13:30)
           ※日曜・祝日は15:00(LO14:30)まで
      ディナー 月~金曜18:00~23:00(LO22:30)
           土・日曜、祝日17:30~21:00(LO20:30)
    休/火曜
    ℡022-206-5057

仙台市地下鉄南北線 五橋駅 最終電車
泉中央行 23:57(金曜24:09)
富 沢 行 24:01(金曜24:13)

※価格は商品(1点)の総額 (本体価格+消費税)

女性ライター2人が、仙台市地下鉄沿線を中心に、駅近くのすてきなお店を紹介する連載「酔粋駅近」。
毎月1回掲載予定です。