Feature特集

春だから お弁当を作って出掛けよう

2017.06.15号掲載

オンチにおサラバ
「オンチだから人前では歌えない」。そんなコンプレックスを抱える人に、今回の特集をささげたい。呼吸・発声法の基礎やカラオケ得点アップのこつ、根本的オンチ克服法まで、専門家のアドバイスを集めた。さぁ、あなたも「歌える人」になろう!(あ)

楽しさ体感 心に余裕

編集部がボーカル教室で体験レッスンを受けてくれるオンチさんを募集したところ、太白区の読者Yさん(40代・女性)が手を挙げた。以前、職場の同僚に「下手だから歌うな」と言われ、カラオケには何年も行っていないが「持ち歌がほしい」というのが応募動機。

「レッスン前と終了後にカラオケで採点してもらいますよ」。初対面の編集部員に容赦なく告げられ、「胃カメラを二度飲まされるようなもの」と一瞬ひるんだが「逃げずに頑張ります!」。その言葉に本気が見えた。

「魂の求めるまま」にYさんが選んだ曲は、青春を彩ったドリームズ・カム・トゥルーの「何度でも」。

「♫悔しくて苦しくて頑張っても〜」と熱唱し、結果は84・729点。まずまずの感触を得てUSボーカル教室仙台本校でのレッスンに臨んだ。

教えてくれたのは、店長の鎌田美幸さん。試しにYさんの歌を聞き、「リズムも音程も外れていません。オンチではないですね」とニッコリ。声量が小さいので、呼吸法と発声を練習することにした。


レッスン1 腹式呼吸

おなかから安定して発声する感覚をつかむ。肩幅に足を開き「1㍍先のろうそくの火を揺らす」イメージで口から細く長く息を吐く。苦しくなったら「遠くから漂ういい匂いを嗅ぐ」つもりで鼻からゆっくり息を吸う。急いで吸うと浅い胸式呼吸になるので、息を吸った時におなかが膨らんでいるかどうか確かめながら繰り返すといい。


レッスン2 発声

音程が安定した声を伸びやかに出すには「視線と顎を斜め上に。遠くへ声を届けるつもりで」と鎌田さん。口角を少し上げると喉が開いて声がよく通る。眉間に意識を集中すると中高音域の声がよく響くそう。「会社で電話に出るときの、高めでよそ行きの声をイメージして」と教えられ、Yさん大いに納得!

レッスン3 リズム感

「体を動かすと自然に呼吸が深くなり、いい声が出ます」。最後の必勝技は意外と簡単! 4拍子の曲なら1拍目で膝を曲げ、2〜4でゆっくり戻る。平泳ぎの両手の動きを付けるとリズムが取りやすい。さらに、左右の肩で8の字を描くように揺れながらリズムを取る。イメージは背泳ぎの肩の動作。「声が出やすい!」とYさんのテンションが上がった。

♪♩♪♫♪♬♩♪♫♪♬

レッスンが終わり、再びカラオケ店へ。結果は84・835点。端数アップしただけだったが、Yさんの印象には大きな変化が。声に張りと伸びが生まれ、何より表情がぐんと明るく「うまい人オーラ」が出ていた。別の曲を歌うと86点を出し、急成長の兆しも。「カラオケ恐怖症から解放され、楽しく歌えました!」。笑顔のYさん。「NHKのど自慢に出てみたい」と夢も膨らんだようだ。


体験レッスンに挑戦したYさん

和やかな鎌田さんの指導で、緊張を解いていくYさん。表情を見せられないのが残念…


 




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