Feature特集

芋煮会

2017.09.21号掲載

秋はやっぱり

芋煮会

澄んだ空にいわし雲。頬をなでる風。秋だ、仙台・宮城人なら芋を煮よう! 今年も編集部は芋煮会を企画。仙台風、山形風に加え、「仙台風芋煮の『締め』開発」に挑戦。編集部最若手Sが提案するオリジナルレシピは、吉と出るか凶と出るか…。(あ)

好天の下 32名で開催

南蔵王は一面青空

不気味な物音に起こされた早朝、外はザーザー降りだ。過去2年連続で雨天中止に追い込まれた編集部のツキのなさが恨めしい。

しかし、今回司令塔を任された入社2年目Sが「決行」と英断。サポートスタッフと編集部の総勢32名は、南蔵王野営場(白石市)へ向かった。蔵王へ近づくにつれ雨がやみ、到着時には一面の青空。3年ぶりのにぎやかな芋煮会に、編集部の面々もうきうき顔だ。炊事場へ食材と道具を運び込み、参加者を「かまど班」と「野菜班」に分けて作業をスタートした。

かまどの前では、お父さんたちが手際よく火おこしを始めた。2種類作るので、かまども2基。しっかり乾燥されたまきと、焚(た)き付けの細枝があれば、着火剤がなくてもスムーズに火が着く。パチパチと火が広がる様子に、子どもたちも興味津々。火吹き竹でフーッと息を吹き込んでは、大きく燃え上がる炎をのぞき込む。

火勢が安定したら、大鍋の底に水でのばしたクレンザーを塗り付けて下準備。こうしておけば、後片付けの際に鍋底のすすが楽にきれいに落ちるのだ。たっぷりの水を入れて火にかけ、具材の準備が整うのを待つ。

みるみる準備整う

一方の流し場。誰に指図を受けるでもなく、テキパキ動く女性陣の仕事ぶりは感動もの。初対面でもおしゃべりに花が咲き、皆口と手を同時に動かしている。

子どもたちも屋外での調理が楽しい様子。小さい子は夢中でこんにゃくをちぎり、小学生はネギや白菜を切る。慣れた手つきでトントンと包丁を使うのは小2のI君。かなりのイケメンで料理もできるとは、将来モテるに違いない。小3のMちゃんは、この日のために学校からエプロンと三角巾を持ち帰ったとか。ママは「家の中と違って、失敗や汚れも大らかな気持ちで見守れる」とにっこり。

会場は蔵王山麓の森の中。爽やかな風が吹き抜け、野鳥のさえずりが耳に心地いい。炊事場全体に屋根がついているので、急な雨にも安心だ。「初めて来た」という参加者が多く、「久しぶりに森林浴ができた」「仕事の疲れが吹き飛ぶ」「最高の場所」と大好評だった。

マイナスイオンをたっぷり浴びながら下ごしらえが完了。2つの大鍋に煮えにくい具材から順に投入したら、仙台風は味噌、山形風は醬油をお玉一杯分加えて煮る。塩分が入ると浸透圧の作用で味染みが良くなるからだ。煮ている間に、包丁やザルなどを洗って片付け始める女性陣を見てSがつぶやく。「司令塔要らずですね…」

芋煮会

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