Feature特集

芋煮会

2017.10.05号掲載

行くぜ、鉄旅

宮城県内を走るJR東日本の2路線が、今年11月に節目を迎える。小牛田と新庄を結ぶ陸羽東線が100周年、仙台と山形を往来する仙山線が80周年だ。これを記念して、列車に乗る楽しみと沿線の魅力的なスポットをドーンと紹介しよう。普段は車派のアナタも、鉄道の旅に出たくなるはず。(あ)
※写真は全て東北大学鉄道研究会提供

東北大鉄研から秘話続々

マニア7名に聞く

最初に訪ねたのは「東北大学鉄道研究会」。室内は時刻表や模型、ポスター、大量の鉄道雑誌などで埋め尽くされ、勧められたイスは昔懐かしい灰皿付きの新幹線の座席だ。大いに気分が盛り上がってきたところで取材開始。

集まってくれたのは「乗り鉄」「撮り鉄」「車両マニア」「時刻表マニア」など、得意ジャンルも多彩な7人。事前に取材の趣旨を伝えておいたところ、なんと工学部2年のNさんが「今日、陸羽東線と仙山線に乗ってきた」という。まずはNさんお薦めポイントについて紹介しよう。

「陸羽東線は景色が最高。僕はいつも先頭車両の一番前に陣取り、進行方向を眺めます」とNさん。このような姿勢は「かぶりつき」と呼ばれるらしい。「小牛田から乗ると、のどかな田園風景から徐々にトンネルと渓谷が連なる美しい山々に。変化に富んで飽きません」。特に川の流れが好きとNさんが話すと、すかさず「瀬見温泉駅の辺りが、一番線路と川が近いよ」と、先輩のKさんが高度な知識で貫禄を見せつけた。「でも、何といっても紅葉シーズンの鳴子峡は絶景。国道の大渋滞を横目に走り抜けるのは痛快だね」(Kさん)。これには全員が「そう、ザマーミロ!って感じ」と口をそろえた。なるほど、確かに鉄道なら渋滞知らずだ。
 
他にも、「鳴子御殿湯駅の木造駅舎が趣深くて一見の価値あり」「堺田駅のホームには分水嶺の看板がある」など、メンバーから次々に見どころが挙げられた。

トンネル話 尽きず

続いて話題は仙山線へ移る。「県境をまたぐ仙山トンネルの通過時間は約4分。でも、ほぼ直線なので宮城側から入ると1分ほどで出口の光が見え始めます」と、地味ながら美しい豆知識を披露してくれたのはMさん。「かぶりつき」で、闇に浮かぶ光を体感したくなる。別のメンバーも「途中に、単線でもすれ違える『信号場』があって、通過するときに揺れるから分かる」「レールの下が石敷きではなくコンクリートなので走行音が響く」など、トンネル一つにうんちくが止まらない。
 
トンネル以外にも、広瀬川の非常に深い谷を渡る第二広瀬川橋梁(通称「熊ヶ根鉄橋」)や、東照宮駅ホームと交差する仙台鉄道廃線跡(現在は一方通行道路になっている)など、トリビア的見どころが多いよう。また「交流電化発祥の地」として列車の高速化や新幹線の誕生に貢献し、日本の鉄道史上重要な役割を担った路線でもあるという。

興味深いネタを仕入れたら、乗りたくてうずうずしてきた。さぁ「鉄旅」へGO!

鉄旅

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