Feature特集

芋煮会

2017.10.26号掲載

秋の夜 明かりで彩る

間もなく11月。秋も深まり、夜がめっきり長くなってきた。ちょっぴり寂しくなりがちなこの季節。温かみのある小さな明かりをともして、自分だけのくつろぎの時間を演出しよう。(よ)

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光と影を演出しよう


日照時間の短いフィンランドで7年間暮らした、青葉区の照明デザイナー梅田かおりさんに、自宅でできる手軽な明かりの取り入れ方を教えてもらった。

一般的に日本の住宅は、天井に付けた照明器具1灯で室内を隅々まで明るくしている。梅田さんは照明の色と量を工夫するようアドバイスする。

太陽は日の出のオレンジ色から日中は白く明るくなり、夕暮れにまたオレンジ色になって暗闇が訪れる。この光のサイクルが人間にとって自然なので、夜は夕暮れの色に近い明かりを取り込むと落ち着けるという。

間接照明を利用

そこで提案してくれたのは、スタンドライトの活用。首の振れるタイプを使えば、間接照明として壁に光を向けたり、絵にスポットを当てたりできる。

「主照明を消してスタンドを天井に向ければ、全体照明の代わりにもなるし、読書灯にもなる。コンセントがあればどこでも使えて便利です」

次に梅田さんが薦めるのは、クリスマスツリーの飾り付けに使う電飾コード。「小さな発光ダイオード(LED)電球が入ったオーナメントは、棚の上やテレビの後ろに置くだけで間接照明の代わりになりますよ」

手にした銀色のオーナメントボールの隙間から光が漏れ、美しい陰影が生まれる。影が雰囲気づくりに効果を発揮するそうだ。

光源は低い位置に置いた方が、よりリラックスできるという。LED電球に薄手の紙筒をかぶせて床置き照明の代わりにするアイデアも教わった。その場合は光源が直接目に入らないようにし、安全のため必ず発熱温度が低いLED電球を使用しよう。

フィンランドではろうそくをよく使うという。「友人の家にパーティーに招かれ、お手洗いのドアを開けたらキャンドルが何十本もともしてあったの。出たくなくなるぐらいすてきでした」。日本のトイレではちょっとまねできそうもないが「風呂場の電気を消してキャンドルをつけて入浴するとリラックスできますよ」

電気を消してみる

梅田さんは「夕食の時に、電気とテレビを全部消してキャンドルをつけてもいい。弱い光を足していくイメージで、光と影を楽しんでください」と話している。


壁面のオブジェをスポットライトで照らすと影が現れる
=梅田さんの事務所


電球入りのオーナメントは、食卓の上に置いても雰囲気が出るという

梅田さんが招かれたフィンランドの友人宅。窓辺の電飾コードと食卓のキャンドルの明かりが、夜の闇と調和している

安価なティーライトキャンドルでも光と影をゴージャスに演出する。キャンドルホルダーは梅田さんの夫、弘樹さんのデザイン

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