Feature特集

藤崎の青葉通側玄関口にある仙台ツーリストインフォメーションデスク。
「私たちがお手伝いします」

2018.01.11号掲載

外国人旅行客をおもてなし

街中で外国人をよく見かけ、お店や駅構内の外国語表記が増えている仙台。「インバウンド(海外から日本を訪れる旅行客)」という言葉も耳になじんできた。外国人旅行客は仙台・宮城をどのように楽しんでいるのだろうか。市民観光ボランティアを養成する熱い動きと合わせてリサーチした。(あ)


中国語と韓国語は通訳アプリで常時対応する仙台市の観光パンフレットは英・中・韓と多言語で用意。
他にも多様な外国語パンフレットをそろえる
仙台ツーリスト 
インフォメーションデスク
スタッフ 髙山 佳(このみ)さん

多様な国から仙台へ

青葉通に面した藤崎本館1階に「仙台ツーリストインフォメーションデスク(i-SENDAI)」がオープンして約1年。英語、中国語、韓国語の他、スタッフによってタイ語やポルトガル語にも対応し、外国人への観光案内や困りごとの相談、ガイドツアーなどを行う。
デスクにはさまざまな国の人が訪れる。スタッフの髙山佳さんによると、団体旅行が多いアジア系に対して、欧米系は「ノープランでふらりと」やって来る個人客が多く、お薦めスポットをよく聞かれるという。

サブカルと動物人気

外国人は仙台・宮城のどんなところに興味を持つのだろうか。「アジア系の人は家電やおもちゃ、化粧品など日本製商品の買い物。欧米系の人は歴史的なスポットや日本らしい建築・風景への関心が高いようです」と髙山さん。
若い世代は、アニメやゲームなど日本のサブカルチャーに影響を受けて訪れる人も多い。お目当ては、ゲームのキャラクターとしても人気の伊達政宗にまつわるスポット。昨年は仙台で開催された荒木飛呂彦原画展「ジョジョ展in S市杜王町 2017」を観覧しに来た人もいる。
意外なのは、動物と触れ合える場所。街中の「猫カフェ」「フクロウカフェ」などだけでなく、猫の島として知られる田代島(石巻市)や「宮城蔵王キツネ村」(白石市)へわざわざ足を運ぶのだそうだ。

仙台の魅力を再認識

他には、伝統工芸体験ができる場所、ナイトライフスポット、景色のいい展望台、震災被災地など。食事では定番の牛たん、回転ずしはもちろん、すき焼きなどの肉料理、なぜか「たこ焼き」のリクエストも。フィギュアスケートの羽生結弦選手のパネルやモニュメントは「中国人女性に圧倒的人気」(髙山さん)だとか。外国人の目を通してみると、わが街に多彩な魅力があることに気付く。
髙山さんの印象に残っているのは、「伊達政宗の伝記に感銘を受け、彼が造った街を見に来た」とドミニカ人男性が立ち寄ったこと。地球の反対側で、〝おらほ〟の殿さまがどう紹介されたのか気になりつつ、誇らしくも感じる。リヤカー付き自転車で東北一周中のヨーロッパ人が駐輪場を聞きに来たなど、面白エピソードにも事欠かない。i-SENDAIは旅の「よろず相談所」として存在感を発揮しているようだ。




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