Sportsスポーツ

2017.07.06号掲載

VEGALTA SENDAI

ベガルタ仙台

スタジアムDJ大坂ともおが選手と対談 場外フリーキック

スタジアムDJ 大坂ともおが選手と対談 場外フリーキック

今回のお相手

DF

増嶋 竜也 選手

まだうまくなれる

ともお 今回の期限付き移籍の決め手は?
増嶋 柏レイソルに落ち着くと思っていた人は多いはず。2年前の仙台戦でけがをして長期離脱したけど、復帰した時にまだまだうまくなれる手応えを感じた。もう1回チャレンジしたいという気持ちが出てきたんです。悩んだけれど、もっと強くなるため、厳しい環境に身を置こうと移籍を決めました。
ともお チャレンジ精神旺盛だね。
増嶋 奪うか奪われるかのポジション争いが大事で、毎日の練習でどきどきしていたい。
ともお サポーターの声援も力になってる?
増嶋 もちろんですよ。でも、引き分けでも拍手してくれるけど、ブーイングされるくらいのチームでないと強くはならない。そんなふうに自分たちが変えていかなければいけないと思っています。

 

ますしま・たつや 背番号50
1985年4月22日生まれ
千葉県出身 180㎝/74㎏

タイトルが刺激に

ともお 経験という貴重な面を若手に植え付けてほしいな。
増嶋 伝えたい部分もあるし、負けられないという思いもあります。例えばJ1の強いチームは紅白戦をするとサブ組が強い。スタメン組が勝っているうちはまだまだだと思う。ポジションを取りにいくという熱さを見せてほしい。
チームももっと上にいきタイトルを取りたい。するとまた取りたいと思うようになる。そんな時はポジション争いもすごくて、チームが本当に強くなるんです。
ともお サポーターの増嶋選手への期待は大きいですよ。
増嶋 そうかな〜。歓迎されているのかな〜(笑)。よく静かで絡みにくそうと言われる。
ともお 気軽に話し掛けて大丈夫?
増嶋 いいですよ! でも一定の距離感は大事ですね。やはりDFですから(笑)。
ともお 仙台での暮らしはどう?
増嶋 もうすぐ息子が2歳になります。子育ての環境はいいですし楽しいです。自分のプレーが記憶に残るまではサッカーを続けたい。Jリーグ通算300試合出場が目標です。
ともお その時にベガルタのユニフォームを着ていてほしいな。

6月14日対談

★増嶋選手は6月25日現在、J1通算255試合出場

チームとしてぜひタイトルを取りたいです!

聞き手/おおさか・ともお

1970年6月19日生まれ。仙台市出身。ラジオパーソナリティーとして数々の番組DJを担当。現在Jリーグベガルタ仙台のスタジアムDJとして毎試合ホームゲームで、「GOAL!」の雄たけびを上げている。


ちょっとハーフタイム 飯尾篤史

両サイドからの攻撃が鍵

まるでこれまでの悔しさ、うっぷんを晴らすかのような活躍ぶりだ。
川崎から期限付き移籍で加入した中野嘉大のことである。
今季、3バックを導入したベガルタにとって、ウイングバックをこなす中野は、新システムのカギを握る存在になるはずだった。
一方、中野にとってもベガルタ移籍は、川崎時代に貼られた「スーパーサブ」のレッテルを剥がし、レギュラーとして活躍するためのチャレンジだった。
ところが、2月のキャンプ中に左膝靱帯損傷の大けがを負うと、左ウイングバックとして開幕スタメンを飾ったルーキーの永戸勝也が「序盤戦における最大の発見」とも言うべき活躍を見せた。
自身が務めるはずだったポジションで躍動する永戸の姿を、中野はどのような思いで眺めていただろうか。
戦列に復帰したのは5月20日の横浜FM戦。途中からピッチに立ってベガルタデビューを果たすと、4試合続けて途中出場。その4試合目の鳥栖戦で初ゴールをマークした。
続く天皇杯2回戦、母校でもある筑波大との一戦では先発出場。チームは2−3と敗れたが、中野自身は2ゴールと、ひとり気を吐いた。こうして一歩ずつステップを踏み、6月25日のC大阪戦でベガルタ加入後、初めてリーグ戦で先発し、フル出場を果たすのだ。
もともとスキーのスラローマーのように密集をスルスルと抜けていくドリブルには定評があった。
J1デビューとなった2015年10月のG大阪戦では得意のドリブルで前年の三冠王者を手玉にとってアシストをマーク。試合後、日本を代表するMFであるG大阪の遠藤保仁が「全然知らなかったけど、すごくいい選手だと思った」と賛辞を送った。
その後、かつてベガルタを率いた手倉森誠監督率いるU−22日本代表候補にも選出されている。ポテンシャルは確かなのだ。
前述のC大阪戦で中野は右ウイングバックに入った。ベガルタ、反撃の夏へ――。右の中野と左の永戸、2本のやりによるサイド攻撃から目が離せない。

いいお・あつし

『週刊サッカーダイジェスト』記者を経て2012年からフリーランスに転身。専門誌時代には日本代表、仙台、G大阪、FC東京などの担当を歴任し、南アフリカW杯やカタールアジア杯などを取材。昨夏にはブラジルW杯も取材。サッカー専門誌やスポーツ総合誌、ウェブメディアなどに寄稿する。近著に『残心 Jリーガー中村憲剛の挑戦と挫折の1700日』(講談社)がある。